広島・中村奨成

　広島・中村奨成外野手が２５日、マツダスタジアム内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、５０万円アップの年俸８００万円（金額は推定）でサインした。捕手から外野手登録に、背番号も入団時の２２から９６に変更した７年目は出場３０試合で打率１割４分５厘に終わった。「こんな不甲斐ない結果で（年俸を）上げてもらえると思ってなかった。その分、来年はチームの中心選手になれるぐらい頑張らないといけない。より一層、自覚を持って来年に臨んでいきたい」と決意を示した。 　交渉の席では、鈴木球団本部長から「もう一年、お前のポテンシャルに賭けてみる」と期待の言葉を向けられたという。２１年の３９試合、打率２割８分３厘、２本塁打、５打点がキャリアハイ。２２年以降の３年間は本塁打ゼロだ。「鈴木さんの言葉にも応えられるな成績を残せるように、一日一日が勝負」と、今はマツダでの秋季練習で汗を流す日々を送っている。 　今季、２軍ではウエスタン・リーグ２位タイの８本塁打で打率も２割７分８厘という成績を残している。右の強打者は今のチームに必要な存在。「右の外野手でスエ（末包）さんもいますし、若い選手もたくさんいる。まずはスエさんに負けないように」と先輩超えを目標に設定。２６歳シーズンの来季が本当のラストチャンスとなる。