【暖色インテリア】で体感温度アップ! 視覚効果がもたらすライフハックを活用した部屋作り
暖色と寒色で体感温度が変わる
人間が情報を受け取るとき、五感のなかでも視覚情報が大部分を占めると言われています。意識せずとも、視覚情報による心理的な作用を受けることで「なんだか居心地が悪いな」という不快感につながっていることも。色による視覚効果を知り、快適な生活環境を整えるヒントを探してみましょう。 【画像】体感温度アップ「暖色インテリア」を作るには?(画像5枚) 赤やオレンジなどの暖色=温かい、青や紫などの寒色は=冷たいという印象を受ける通り、色に対するイメージから温度を感じています。例えば、ロウソクを灯したときの赤い炎と、ガスによる青い炎を見比べると、赤い炎のほうが高く熱そうな印象を受けます。しかし実際は、赤い炎が約1500度であるのに対して、青い炎は約10000度以上もあり、圧倒的に青い炎の温度が高いのです。このように色がもたらす心理作用を活かすことで、季節に合わせた過ごしやすい室内環境に整えられます。 寒い時期には、部屋の面積の占有率が高い物に、暖色を取り入れるのがおすすめです。カーペットやラグ、カーテンにピンクやオレンジなどの暖色を取り入れると、部屋の雰囲気がガラッと変わります。またホットカーペットや毛足の長いラグ、断熱カーテンにすれば、物理的にも暖かくなり、視覚効果との相乗効果を期待できます。 反対に暑い時期には、夏は涼しく感じる部屋作りのために寒色を取り入れたいところですが、青や紫といった主張する寒色の占有率が高まると、ほかのインテリアや部屋の雰囲気とマッチしないことも。観葉植物やアクアプランツを取り入れて緑による清涼感を高めたり、クッションカバーやスリッパなどの小物で寒色を取り入れたりするのがおすすめです。
明るい色が部屋を広く感じさせる
視覚による心理的な影響は、体感温度の変化だけではありません。暖色と寒色による遠近感の違いを生かし、部屋を広く見せたり圧迫感を減らしたりすることができます。 (1)部屋を広く見せたい場合 彩度が低く暗い寒色は、実際の距離感よりやや遠くに見えることから「後退色」と呼ばれます。狭い空間では後退色を効果的に使うことで、部屋の広がりを演出できます。部屋の中で最も大きな面積を占める床や壁、天井に上手く取り入れることで、空間の雰囲気が大きく変わるはずです。 (2)メリハリのある雰囲気にしたい場合 彩度が高く明るい暖色は、実際の距離感よりやや手前に見えることから「進出色」と呼ばれます。寒色よりも存在感があるので、アクセントとして使いたいインテリアに取り入れるのがおすすめです。
食欲の増減を色で操る
暖色と寒色による寒暖差は、興奮と鎮静という心理的な影響をもたらします。暖色は気持ちを高ぶらせる心理的効果があり、食欲増進につながります。テーブルウェアに暖色が多いのは、食事を美味しそうに見せる効果を狙っているのです。一方、寒色は心が落ち着く効果があり、食欲を抑えることにつながります。食べすぎ防止やダイエット中の方は、ランチョンマットやお皿に寒色を取り入れるといいかもしれません。 【まとめ】 色による心理的効果を生かすことで、より過ごしやすく・快適な室内環境に整えることができます。大胆なインテリアの買い替えが難しい人は、まず身の回りの小物から色を変えていくといいかもしれません。
LASISA編集部