「しなやか」で「バキバキ」 発達した筋肉で魅せた38歳 「年齢とともに強く美しくなるのが女子フィジーク」
ゴールドジム主催のマッスルゲート関東大会が11月4日(月/祝)に千葉・市川市文化会館で開催された。筋肉の発達度合いとバランスに加え、しっかりと脂肪が削ぎ落とされつつも、しなやかな身体を競い合うウーマンズフィジークカテゴリで見事優勝に輝いたのは吉松優(よしまつ・ゆう/38)さん。 【写真】吉松優さんのしなやかかつバキバキの肉体
フィジークデビューは今年8月。今回で2戦目とは思えない圧倒的な表現力と均整の取れた肉体で存在感を残した。 「筋肉で人に感動を与えられるフィジークのステージパフォーマンスにずっと憧れていて、やっと今年挑戦ができました。しっかりと結果もついてきたのですが、自分ではまだまだ満足のいく仕上がりではないので、来年はもっと高いレベルを目指していきたいと思っています」 筋トレを始めたきっかけはダイエット。初めはYouTubeなどを参考に、見よう見まねで糖質制限ダイエットやHIITトレーニングを行い、最高で70kgあった体重もなんと45kgまで減少。 「ダイエットとしては成功かもしれませんが、自己流で行っていたので食事も全然取っていませんでした。筋肉もなくどんどん痩せ細っていったので、しっかりと鍛えてより良い身体を作りたいと思いゴールドジムに入会しました」 2020年に本格的にウエイトトレーニングを始めて、わずか5カ月で勧められるがままに、マッスルゲートでビキニとボディフィットネスの2カテゴリに挑戦。しかし、何度かコンテストを経験する中で、少し違和感を感じていたという。 「様々な経験していく中で、やはりフィジークへの憧れがどんどん強くなっていくのを感じていました。自分の身体がどこまで鍛えられるかにも興味があったので、トレーニングに全力が注げるような環境に身を置くことにしました」 それまでパン屋に勤務していた吉松さんは、なんとゴールドジムのフロントスタッフに転身。多くの刺激を受ける環境に身を投じ、自分に合ったトレーニング方法も日々模索している。 「年齢的に体重も落ちにくくなってくるので、どうやってこれから脂肪をつけずに筋肉量を増やしていくかが課題の一つです。年齢とともに強く美しく魅力的になるのがウーマンズフィジークの魅力だと思うので、これからも全力で競技に身を捧げて、筋肉で人に感動を与えられるステージパフォーマンスを魅せたいと思います」 憧れの舞台に立てても、さらにストイックに挑み続ける吉松さん。2025年の女子フィジーク界を牽引する選手の一人になるかもしれない。
【マッスルゲートアンチドーピング活動】 マッスルゲートはJBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)とアンチドーピング活動について連携を図って協力団体となり、独自にドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト大会である。
取材・文:林健太 撮影:中島康介