50年ぶりに大阪・吹田で大相撲冬巡業 河内長野では初 武隈親方や枝川親方ら開催地訪問
大阪府内で12月、大相撲の冬巡業が開かれる。今月10日には大相撲九州場所が始まり、熱気をそのままに伝える巡業となりそうだ。巡業を前に日本相撲協会の関係者らが開催地を訪れ、PRした。 【写真】大相撲河内長野場所のポスターを手にする枝川親方と河内長野市の西野修平市長 「大相撲吹田万博場所」が開催される大阪府吹田市では、巡業担当の武隈親方(38)=元大関・豪栄道=が市役所を訪問した。同市では約50年ぶりの開催。2025年大阪・関西万博の会場でも巡業が行われることも決まっており、「万博を通じて世界にアピールできる興行にしたい」と意気込んだ。 吹田万博場所は12月14日、大和大学(同市片山町)の大和アリーナで開催。横綱の土俵入りだけでなく幕内の取組も行われ、相撲甚句(じんく)や初切(しょっきり)なども企画されている。実行委員会によると、一部の座席をのぞいて、約4千席ものチケットはほぼ完売したという。 武隈親方は「一人でも多くのお客さんに喜んでもらいたい」と話し、後藤圭二市長も「久しぶりの吹田での巡業で、受け入れも万全に整っている。大相撲の迫力を生で感じてほしい」と期待を寄せた。 この巡業は昭和45年に同市などで開催された大阪万博と来年の大阪・関西万博をつなぎ、大相撲の魅力を世界に発信するプロジェクトの一環として企画。来年8月には万博会場内で巡業「大相撲万博場所」の開催が決まっている。 一方、初めての大相撲の巡業となる河内長野市では、日本相撲協会の枝川親方=元前頭筆頭・蒼樹山=らが、同市役所を表敬訪問した。 大相撲河内長野場所は12月15日、同市立市民総合体育館で開催。枝川親方は「本場所と違い、相撲甚句などいろいろな催しもあるので、市民と相撲取りが仲良くしていただける場所にしたい」とあいさつ。 西野修平市長は「市制70周年の年に開催されることをうれしく思う。子供たちの一生の思い出になる」と歓迎した。