“五輪性別騒動”の女子ボクサー、プロ転向を表明、マッチルームが契約か
パリ五輪のボクシング女子66kg級で金メダルを獲得したアルジェリア代表のイマネ・ケリフ(25)。性別騒動で大きな話題を集めたが、プロ転向を表明した。世界有数のボクシングプロモーターであるmatchroom boxing(マッチルーム・ボクシング)との契約が有力視されている。 【フォト】なんとイマネ・ケリフがモデルに!?ファッション誌でイメチェンしたその姿 ケリフは出生届で女性として登録されているにも関わらず、23年の国際ボクシング協会(IBA)が主催した世界選手権で、詳細不明の性別適格性検査で失格処分に。しかしパリ五輪を主催する国際オリンピック委員会(IOC)はこの処分を否定し、ケリフに五輪出場資格はあるとし認可。そして、ケリフは8月9日の決勝で中国のヤン・リウに勝利。アルジェリア初の女性ボクシング金メダリストに輝いたが、大会中は、その圧倒的な強さと風貌で、性別に関する悪意あるネット上での誹謗中傷に苦しんだ。 そのケリフは20日に開いた会見で自身の今後について言及。「私はプロボクシングの世界に入る予定です。多方からオファーをもらっている状況です。現時点では、どこと契約するかは決めていませんが、このプロへのステップを踏む覚悟。アルジェリア人として自分のレベルを証明したい」とプロ転向を表明した。 マッチルームのエディ・ハーン会長が以前からケリフとの契約に興味を示していることから、ケリフが世界トップのプロモーターと契約する流れであるだろうと複数の海外メディアが報じている。 ケリフは今回の発表で、自身の自伝的ドキュメンタリー映像の制作・配信のプロジェクトが実施されることを報告するとともに、ネットでのサイバーハラスメントを行う加害者に対し、訴訟する構えであることを明かした。 依然、騒動に揺れるケリフだが、プロ転向でマッチルームとの契約はあるのか。