香り高い燻製卵(くんたま)の作り方。初心者でも簡単にできる!アレンジレシピもご紹介
温燻溶き卵のスモーキーTKG
レシピを教えてくれたのは… 外ごはんスタイリスト 風森美絵さん プライベートで作っていた外ごはんが評判になり、フードスタイリストに。元調理師ならではの知識と経験を活かし、簡単かつ美味しいレシピを提供。 ・作り方 【1】溶き卵を40~50分燻します。 【2】熱々ごはんにかけたら完成! しょう油をかければ、おいしさ倍増!
うずらの卵をいろいろなスモークチップで燻し比べ
レシピを教えてくれたのは… ラテンアメリカ愛好家 志田岳弥さん 1991年生まれ。琉球大学農学部を卒業後、ペルーで2年間を過ごす。帰国後、日本流通産業新聞社に記者として入社。2年後に会社を辞めて再び南米へ渡航し、チリのサーモン養殖を取材。「月刊養殖ビジネス(緑書房)」などに寄稿。部屋でペルーのラジオ番組「パンアメリカーナ」を聴くことがマイブーム。 ◆燻煙材のキホン 燻煙材の「スモークチップ」は種類が豊富。それぞれに特徴や相性の良い食材があります。その組み合わせは無限といっていいでしょう。 燻煙材には、大きく分けて「スモークチップ」と、「スモークウッド」があります。まずはその違いを解説します。 ・スモークチップ 乾燥させた木材を細かく砕いたもの。樹脂や腐食部分を取り除いた、木質部分のみを使用しています。食材を燻す(いぶす)際、チップそのものには火をつけません。金属製の受け皿などに乗せ、下から熱することで煙が出ます。家庭用の小さな燻製器を使う場合におすすめ。 ・スモークウッド 細かく砕いた木材を、棒状に再成形したもの。スモークウッドそのものに火をつけて煙を発生させるため、熱源が必要ないのが特徴です。大きな燻製器や、長時間の燻製に向いています。 ◆各種チップの特徴 今回は、8種類のスモークチップを用意し、そのうち4種類を実際に試してみました。燻製方法の中の「熱燻」で、チップの香りを比べていきます。熱燻は短時間の燻煙で食材を燻すだけなので、気軽にチップを比較したいときには向いている手法でしょう。用意したスモークチップと、その特徴は画像の通りです。 この8種類以外にも、ヒノキやハンノキ、ブドウなどのスモークチップも存在しています。そのほか、いくつかの木材を混ぜたブレンドチップも定番です。 ◆ウズラのゆで卵で燻し比べ! さっそく実践してみましょう。燻した時間は20分ほど。試したチップ、食材、出来上がりの順に紹介します。全てのチップにウズラのゆで卵が入っているのは、色付きを比較するためです。さて、どうなったでしょう。 ・サクラ 市販のサラダチキンとウズラのゆで卵を燻しました。 定番といわれるだけに、食べてみると、馴染みのある香りが広がります。飽きがこない、バランスが取れたチップだと感じました。香り自体は割と強いので、食材そのものに匂いがあるようなものに向いています。サバ愛好家の私としては、ぜひサバを試したいですね。 ・リンゴ 鶏肉や魚肉が合うということなので、こちらもサラダチキンとウズラのゆで卵を使用。 甘くてマイルドと表されるようですが、私はフルーティーな酸味のような香りを感じました。嫌いという人はいないでしょうが、好みは分かれそう。燻し比べにピッタリですね。 ・ナラ はんぺんを採用(もちろんウズラも)。密かに最も期待していた食材です。 今回試したチップの中では、香りにもっとも柔らかさを感じました。はんぺんの柔らかさを差し引いてなお、ナラの香りは優しいですね。はんぺんとの相性も良くおすすめです! ・ブナ ベーコンとウズラの卵を燻しました。 香りはブナ森そのもの。自然を食しているという気分になります。ヨーロッパの方々は、シカやイノシシのベーコンをブナで作って、森にたたずむ一頭の獣を想像しているのではないか、と勝手に想像してしまうほどです。さらに、ベーコンの脂の甘みが上品になりました。私の中で定番になりそうです。 ウズラの卵の色づきですが、どうでしょう。左から、サクラ、リンゴ、ナラ、ブナの順です。さほど変わらないようにも見えますね。ナラは色付きが強いとよく目にしましたが、今回の比較では最も淡い色でした。燻製器内に置いた場所の関係かもしれないですね。
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