たとえば映画をお手本に。
知的でナードなセンターパート。
ひょんなことからハリウッド女優と恋に落ちる書店員、ウィリアムの髪型については、「ウェービーなセンターパートですね。知的で少しオタクな印象があって、書店員の彼にはぴったり」と島田さんは表現する。「自然なグラデーションのボブがベースで、極力重みを残すとこんな感じになります。髪が硬くてサイドが膨らむ人は、やりすぎない程度にツーブロックにしてもいいかもしれません。サイドは耳が出るか出ないかの長さで、襟足は自然に残すもよし刈るもよし」 ノッティングヒルの恋人
ビンビンに気合の入った軍人風バズカット。
いろんなバズカット(ボウズ)が見たければこの映画。海兵隊員は、サイドからトップにかけてグラデーションがあるバズカットにするのが規則だ。この頭(ヘッド)が、蓋がついた瓶(ジャー)に見えることから、“ジャーヘッド”なる蔑称を持つ。湾岸戦争に従軍するアンソニーもこの髪型だ。「個人的にかなりいいと思っています。グラデーションの始まる位置に規則はないようですが、気合の入っている奴ほど位置が高い印象。アンソニーは相当に高い位置(笑)」
現代にもふさわしいローマ時代のクロップ。
ローマ時代が舞台の時代劇だからといって侮るなかれ。軍人マキシマスの髪型は、よく見ると今っぽいのだ。「柔らかい毛質のボウズが、少し伸びた髪をピタッと寝かせているだけなんですよ。おそらく全体的に同じ長さで揃えているか、前髪だけちょっと短いくらいで、今ちょっと増えてきているクロップという髪型に近い。映画では鎧を着ていますが、洗いざらしのオックスフォードシャツみたいな、スタンダードなスタイルにもハマると思います」