ヨドバシ美容新業態を公開 池袋の真ん中でシャンプー体験
UGC活用で誘客に期待
体験は、ヨドバシカメラのECと連動したヨドブルーム公式アプリで予約が必要となる。体験の条件は、5000円以上の購入もしくはSNSでの口コミ投稿が必須。なお、エステとシャンプー&ブロー体験は女性限定。各体験の所要時間は1時間、1日最大20人が施術できる。アプリの導入は、顧客データをメーカーと共有できる利点があり、メーカーのマーケティング活動につなげる考えだ。
店頭スタッフはトレンドキャスケットに所属する8人のスタッフと、ヨドバシカメラのスタッフ4~5人含め、計13人で構成する。メーカー側から派遣したスタッフは店頭には立たない。「ブランドを横断してカウンセリングからお客さまに合ったアイテムをフラットに提案できるようにした」。また、レジには免税機能を導入し、接客はポケトークなどを駆使してインバウンド客にも対応する。
商品のラインアップは、化粧品と美容家電の50ブランド・約500アイテムをそろえる。ヘアケア商材の平均単価は3000円台。スキンケアとメイクアップは、ナチュラルコスメから高価格帯コスメまで幅広い価格帯の商品をラインアップする。全体の7割は中国や韓国コスメなど海外ブランドが占める。ターゲット層は「美容感度の高い」20代後半を想定する。
ヨドブルームはヨドバシカメラの“ヨド”と花咲く“ブルーム”をかけ合わせてネーミングした。「ヨドブルーム池袋店は、ビューティ主軸の体験ストアという位置づけ。ここで体験型リテールメディアストア業態のビジネスモデルを確立し、今後ビューティ以外の店舗展開も視野に入れる。ヨドブルームではジャンル問わず、良い商品が花咲く手伝いをしていきたい」と意欲を燃やす。
リニューアルする西武池袋本店はコスメも強化
25年夏にグランドオープンを控え、大規模改装を進める西武池袋本店ではコスメを強化カテゴリーの1つとして掲げ、コスメ売り場面積を1.7倍に拡大する計画だ。現時点の化粧品売り場は、デパコス(百貨店で販売する高価格帯化粧品)をそろえる1階とナチュラルコスメをそろえる2階で展開するが、25年1月にはフロアを移設し開業する予定。国内外の約60ブランドを取り扱う。ヨドブルームは、西武池袋本店に入るヨドバシカメラの旗艦店と連携し、相互相客を狙う。