空気入れ「必要ナシ!」の凄いタイヤってなに? ブリヂストンのエアレスタイヤ「Air Free」の気になる“乗り心地”はいかに?
実際に運転してみると、若干の硬さは感じるものの、乗り心地が悪いかと言えばそうでもなく、走り出して慣れてしまえば意外に気にならない程度の硬さでした。 ロードノイズのうるさくなく、ざらついた路面でも安定した走りとノイズで普通のタイヤを遜色ない感じでした。
今後注目される「グリーンスローモビリティ」ってなに? Air Freeはどうなる?
グリーンスローモビリティとは、街中におけるラスト/ファーストワンマイルを担う、小型EVモビリティのことです。 ゴルフカートを少し大きくしたタイプや小型電気自動車タイプ、中型の乗合バスタイプなどが存在しています。 これらは基本的に電気で走るGreen、景色を楽しんだり住宅街で速度を出さずに移動できるSlowを表現している乗り物になります。 グリーンスローモビリティの名付け親であり、その価値を提言するのは、国土交通省で総合政策局交通計画課で活躍後、東京大学公共政策大学院 交通・観光政策研究ユニット特任准教授、運輸総合研究所の客員研究員を努める、三重野 真代さんです。 三重野さんによれば、ミニバスすら入りにくい住宅街や観光地、地方都市の公共交通機関としてグリーンスローモビリティがラスト/ファーストワンマイルを担う乗り物として優れていると言います。 徒歩よりも早く自転車より少し遅い、タクシーやコミュニティバスより運転も楽に行え、地域の足として活用できると言います。 このグリーンスローモビリティは2022年の国土交通省調べでは全国130の自治体で走行実績があり、38地域で本格運用が行われていると言います。 グリーンスローモビリティは自治体が直接運用、NPO団体、運輸・輸送事業者、地域で認定された団体などへ委託など、さまざまな方法で運用されています。
全てがEVということもありメンテナンスもそれほど多くの労力を割かなくても平気です。しかしタイヤは空気圧管理や、パンクの問題などがあります。 そこでこのAir Freeを装着すれば、パンクのリスクがなくなり、地域の移動を止めないことになります。 ホイール部分は10年10万kmに耐えうる性能を目指して開発されており、タイヤゴムが減った場合はゴム部分を外してリトレッド(再生)して装着することで利用できます。 長期的に考えれば普通のタイヤよりもコスト面で下がる可能性もあります。 これらがいろいろ合致して、現在グリーンスローモビリティを運用している自治体や、これから運用してみたいという自治体の担当者向けの試乗体験が行われました。 実際乗ってみた感想では「普通のタイヤと変わらない」という声が多く聞けました。