【凱旋門賞】日本馬初勝利のチャンスあり!「シンエンペラー好走の可能性」に迫る
10月6日(日)は芝2400mの世界最高峰レース、凱旋門賞(G1、日本時間夜23時20分発走)がフランス・パリロンシャン競馬場で行われます。 【凱旋門賞】日本馬初勝利のチャンスあり!「シンエンペラー好走の可能性」に迫る 今年は日本からダービー3着馬シンエンペラーが参戦。日本でも馬券が発売されるとあって注目されているファンも少なくないでしょう。 そこで今回は「シンエンペラー好走の可能性」と題して、多方面からの傾向を徹底検証しました! ▼考察① 凱旋門賞に出走した日本馬の成績 [0-4-0-30]連対率11.8% これまで凱旋門賞に挑戦した日本馬の成績は1999年エルコンドルパサー、2010年ナカヤマフェスタ、12・13年オルフェーヴルの2着が最高。2006年にはディープインパクトですら3位入線(レース後に失格処分)と、これまで世界の厚い壁に跳ね返された歴史があります。 2010年以降は毎年のようにトップホースが参戦するも、日本とは大きく異なる芝質やコース形態に苦しむ馬が続出。昨年の有馬記念を制したダービー馬ドウデュースですら、3歳時に出走した22年は19着に大敗しました。 ▼考察② 凱旋門賞1~3着馬の前走レース別成績(過去10年) チャンピオンS 8頭 ヨークシャーオークス 5頭 フォワ賞 4頭 過去10年の前走レース別成績は、チャンピオンS(愛G1、レパーズタウン芝2000m)の8頭が最多。次いでヨークシャーオークス(英G1、ヨーク芝2370m)の5頭、凱旋門賞と同舞台で行われる前哨戦のフォワ賞(仏G2、パリロンシャン芝2400m)の4頭が続きます。 今年挑戦するシンエンペラーは愛チャンピオンS3着からの参戦。このローテで凱旋門賞に出走した日本馬はおらず、20年にはソットサスが愛チャンピオンS4着から勝利。22年はシンエンペラーと同じく3着ヴァデニが2着に入りました。 ▼考察③ シンエンペラーの血統構成 父:Siyouni(シユーニ) 母:Starlet's Sister(スターレッツシスター) 母父:Galileo(ガリレオ) 【兄姉】 姉:Sistercharlie(シスターチャーリー) 兄:Sottsass(ソットサス) 何と言ってもシンエンペラーの全兄(父馬が同じ)は、先ほど馬名を挙げた21年の凱旋門賞馬ソットサス。また日本では馴染みがないものの姉シスターチャーリーも18年ブリーダーズカップフィリー&メアターフなど、G1競走7勝を挙げた名牝という超良血です。 さらに母の父Galileoは欧州競馬を代表するトップ種牡馬。凱旋門賞でもガリレオの血を引いた馬が過去10年で7勝を挙げています。 世界を制した兄の血脈を受け継ぐシンエンペラーにとって、まさに凱旋門賞は真価を発揮するのに打ってつけの舞台。日本から挑戦した幾多の名馬たちを苦しめたロンシャン芝2400mが、血統から同馬にとっては逆に強調材料となるかもしれません。 まとめると考察①における日本馬の成績から正直に申し上げると、シンエンペラーが勝つ可能性はかなり厳しいと言わざるを得ません。 ただ、考察②の前走ローテ別成績、考察③の血統面は、過去に挑戦した日本馬とは一線を画す存在であること。 日本馬による凱旋門賞制覇はファンや関係者にとって悲願であることなどを踏まえて、シンエンペラーの好走期待値は☆(勝てる可能性がある穴馬)評価の「60%」とさせて下さい!
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