【競輪 浅井康太コラム「虎視眈々」】ついに40歳 これからも“昨日の自分”を超えていきたい
読者の皆さま、こんにちは。 私事になりますが、先日のG1高松宮記念杯の初日に通算500勝を達成することができました。 ファンの皆さまの応援、これまでラインを組んで走った選手たち、支えてくれた全ての方のおかげだと思っております。これからも、さらに勝ち星を積み重ねられるよう努力していきます。 さて、500勝を達成したレースでは先頭が藤井侑吾君、3番手に山口富生さんでした。 これから中部地区を引っ張っていくであろう若手選手と、自分が若いころからお世話になっている先輩との中部ラインでの達成はとてもうれしいです。 富生さんはあの年齢(54)でG1に出場して、戦える脚力がある。尊敬に値します。 そんな私も、今月でついに40歳を迎えました。 自分の生きてきた道に自信を持ち、あれこれ迷わなくなるという「不惑」の年だと昔から言われていますよね。 しかしながら、自分はまだまだ迷うところがたくさんある未熟者です。もう少し自身と向き合い、周りと向き合い、成長する部分を見つける必要があるのではないか、と思っています。 近況は落車でのろっ骨骨折もあり、不調を引きずっている状態です。 数日前、後輩に動作のことを尋ねられました。それを伝えたことで、私自身も忘れていたことを思い出しました。この何かに気付いたことで、ほんの少しでも調子を上げられる可能性があるかもしれません。 そんなこんなで、最近は先輩や後輩から何かの気付きになるきっかけを与えてもらっている気がします。もう少し周りのみんなを大切にしていこう。あとは…うん、やっぱり初心が大事でしょう! 世の中にある言葉として使ってはみたけど、「不惑」なんて誰かが勝手に決めたこと。そんなもの、本当はないんじゃないかな。40代になっても、昨日の自分を超えていくことだけを考えていきたい。 デビュー当時の気持ち「グランプリの舞台へ」をしっかりと持ち続け、我武者羅(がむしゃら)に目指します。今後ともよろしくお願いします!(競輪選手)