保存袋で手軽にできる自家製「梅干し」レシピ。失敗なしでハードルがグッと下がる
保存袋でできる手軽な「梅干し」のつくり方をご紹介します。痛みのない梅を使うなど、ちょっとしたポイントを押さえれば簡単! 教えてくれたのは、梅レシピを集めた著書もある料理家の今井真実さんです。
梅レシピ共通!基本の梅の下処理
完熟梅は初夏からスーパーに並び始めます。全体が黄色く、さらにほんのり赤みがかっていればなおよし。初心者には南高梅がおすすめ。皮が薄くやわらかいので、扱いは優しく。
●基本の梅の下処理
(1) 梅をボウルに入れて優しく洗う。ザルに上げて水気をきる。 (2) ペーパータオルでひと粒ずつ水気をふき、楊枝でなり口のヘタを取る。 (3) ぺーパータオルをこより状にして、ヘタを取ったくぼみも丁寧に水気をふき取る。
保存袋でつくれる!「今井家の梅干し」レシピ
梅干しのハードルが高いのは、手間がかかるうえ、途中で傷みそうだから。そこで、消毒が簡単な保存袋を活用。梅が早いうちに梅酢につかるため、カビの心配もぐんと減らせます。気をつけるのは、傷ついた梅は使わないこと。それらはポン酢やジャムにして、おいしく味わいます。
【つくり方】
(1) ジッパーつき保存袋に梅を入れ、焼酎を加えて梅と袋全体になじませて消毒します。余分な焼酎を捨てる。 (2) (1)の袋に塩を入れ、ジッパーを閉じ、振るようにして梅全体にまぶす。再度、念入りに空気を抜きながら、ジッパーを閉じる。 (3) 保存袋から梅酢が漏れたときに備え、バットなどにのせて常温におく。1日1回、袋を揺らして塩、梅酢、梅をなじませる。 梅酢から梅が出ているとカビる原因になるので、常に梅が梅酢につかっている状態を保つ。2、3日たっても梅酢が十分に出ない場合は、保存袋の上に本などを置いて重しをする(梅酢が十分に出たら外す)。そのまま3週間以上おく。 【ポイント】 梅全体が常に梅酢につかっていれば1年保存可能。自分のタイミングで干せます。 (4) 晴れの日が3日続くタイミングを見計らって干す。ザルにクッキングシート(一度くしゃっとさせて広げると梅がくっつきづらくなるのでおすすめ)を敷いて、梅酢から取り出した梅を重ならないように並べる。 (5) ときおり裏返しながら、3日間日光に当てる。夜は屋内に入れる。表面がシワっぽくなり、表面にうっすら塩が吹いた状態になれば完成。 [全量173kcal]・保存期間 冷暗所で保存。塩分濃度を守れば消費期限はなし。
●梅酢も楽しめる!
梅酢は煮沸消毒したガラスビンに入れ、封をして冷暗所で保存する。 ※ つくりおきする際は、清潔な保存容器に入れて保存してください。保存状態によっては傷みやすくなることもあるので、保存期間内であっても早めに食べるようにしましょう
ESSE編集部