国土の7割を覆う森へ、5割の人が行かない。''林業漫画家''平田美紗子さんが語る森に行くことのススメ
ネイチャージャーナルのポイントは、絵を上手に描くことではなくて、じっくり観察することなんです。枯葉1枚をスケッチしようとすると、ものすごくよく見ることになるんですよね。そうすると、何でもないように思っていた葉っぱ1枚から、世界がものすごく広がるんです。 たとえば、「端っこが欠けているのは何かに食べられたのかな」とか「食べられたとしたら、どんな動物が食べたのかな」とか。いつも新しい発見があります。 ── 森や植物に慣れ親しんできた平田さんでも、新しい発見があるんですね。 未だに発見の連続で、とっても楽しいです! 私はコロナ禍に入ってからネイチャージャーナルを始めたのですが、人間社会がどれだけ変わっても、木は変わらないんですよね。一方で、天候や季節によって、葉っぱの見え方や光の当たり方が変わるので、ずっと楽しめるんですよ。 「森のために何かしよう」と考えると、ハードルが高いと感じる人もいるかもしれませんが、まずは日常の中で木に触れることから始めてみていただきたいですね。
取材・執筆: 佐々木ののか 取材: 久保直樹 編集: 友光だんご(Huuuu)