広島・ドラフト４位の富士大・渡辺悠

◇27日　明治神宮野球大会東北地区大学代表決定戦決勝　富士大（北東北1位）2―1仙台大（仙台六大学1位）＝ヨークいわきスタジアム 　24日のドラフト会議で1チームから史上最多6人（支配下4人、育成2人）が指名された富士大がタレント力で逆転勝ち。明治神宮大会出場を決めた。 　同点の9回、オリックスから1位指名された「2番・中堅」の麦谷祐介外野手（大崎中央高出）が先頭四球でチャンスメーク。2死一塁となった後、広島4位の「4番・一塁」、渡辺悠斗内野手（堀越高出）が初球を振り抜き、三塁線を破る勝ち越しタイムリー二塁打を放った。渡辺悠は26日の準決勝に続く2戦連続決勝打と勝負強さを見せた。 　1点ビハインドの8回は麦谷の遊ゴロ失策による出塁、二盗の後、プロ志望届を提出した7人で唯一指名のなかった「5番・遊撃」の佐々木大輔内野手（一関学院高出）の右前適時打で追い付いていた。 　先発は広島2位の左腕・佐藤柳之介投手（東陵高出）が務め、5イニングを3安打1失点、奪三振は6個だった。立ち上がりから制球にみ、初回に先制失点するなどピンチの連続だったが、要所で踏ん張り2点目を与えなかった。 　6回からはソフトバンク3位の右腕・安徳駿投手（久留米商出）がマウンドへ。3イニングを1安打無失点に抑えた。逆転への流れを呼び込んだ。 　巨人育成1位の坂本達也捕手（博多工出）は3投手を計1失点でリード。攻撃でもバント安打、盗塁と脚力を見せた。 　ロッテ育成3位の右腕・長島幸佑投手（佐野日大高出）は26日に先発しており、登板はなかった。