難敵相手の４WAY戦を制したイヨ・スカイは歓喜のポーズ。カイリ・セイン(奥)も笑顔だ（©WWE）

　WWE人気ユニット「ダメージCTRL」のイヨ・スカイが、WWE女子タッグ王座奪取へ値千金の勝利を手にした。 【写真】ラッシュ・レジェンドに強烈なキックをくらわせるイヨ 　イヨ＆カイリ・セインは、2日（日本時間3日）のPLE「クラウン・ジュエル」（サウジアラビア・リヤド）で、王者のビアンカ・ベレア＆ジェイド・カーギル、チェルシー・グリーン＆パイパー・ニブン、ラッシュ・レジェンド＆ジャカラ・ジャクソンと、WWE女子タッグ王座フェイタル4WAY戦で激突する。1日（日本時間2日）のスマックダウンでは、イヨが元WWE女子王者ビアンカ、巨体のパイパー、売り出し中の若手ラッシュの難敵3人と4WAY戦で前哨対決した。 　悪女ユニットから脱却したダメージCTRLは、セコンドのカイリが観衆とタッチしながら入場。小兵のイヨと対戦相手3人の体格差は明らかだったが、序盤はスピード感あふれる動きで長身のラッシュを翻弄する。だが、徐々に押し込まれ、パイパーとラッシュの2人に捕まった。ラッシュのチョークスラムと、パイパーのセントーンを浴びて大ピンチ。それでも、ここはラッシュとパイパーが殴り合いを始めたことで救われた。 　パワーにスピードを兼ね備えたビアンカが圧倒して試合の流れが傾いたが、パイパーとラッシュがコーナーのビアンカを互いの肩に載せて逆襲に転じようとした。ここで復活したイヨがトップロープに飛び乗り、驚異のドロップキックを発射。豪快に3人まとめてなぎ倒してみせた。 　続けてイヨはラッシュとパイパーにダブルニーをくらわし、コーナー上段に上がる。月面弾はパイパーに阻止された上に、パイパーに担がれた体勢からビアンカにパワーボムで叩きつけられたが、イヨは巧みに場外に逃れてダメージを回復させた。 　 　場外ではセコンドの介入が始まり、カイリはジャカラにカカト落としを叩き込んだ。リング上ではイヨがパイパーのサモアンドロップで叩きつけられると、若手のラッシュがセコンドの王者ジェイドとにらみ合った。カイリとチェルシーはそのジェイドの足を引っ張り場外に転落させる。シングルの4WAY戦なのに、8人が入り乱れる大混戦となった。 　この混乱に乗じて、ビアンカがKOD（変型フェースバスター）でラッシュをKO。ところがいつの間にかコーナー上段に上がっていたイヨが、ビアンカに必殺のムーンサルトだ。鮮やかな一発を決めてビアンカを排除すると、すかさずダウンしていたラッシュを押さえ込み、見事に3カウントを奪った。 　歓喜のカイリから祝福されたイヨは、指を3本立てて3カウント奪取をアピール。ベルトを巻くポーズも見せて、タッグ王座取りに大きな弾みをつけた。 　この日のスマックダウンは「ABEMA」にて放送された。