海外渡航時はiPhoneの「ライブ留守番電話」の設定に注意
国内でもiOS 18から利用が可能になり、便利さが注目を集めている「ライブ留守番電話」だが、海外渡航時には、設定を変更するなど、注意が必要だ。 【画像】iOS 18から日本でも利用できるようになった「ライブ留守番電話」。残されたメッセージが日本語に文字起こしされる 「ライブ留守番電話」はかかってきた着信に十数秒程度、応答せずに待機するか、着信画面の[留守番電話]をタップすると、iPhoneの留守番電話が自動的に応答する機能だ。留守番電話に残されたメッセージは、日本語で文字起こしされ、テキストで確認できるため、自動音声によるアンケート調査をはじめ、不用品回収やセールス、サービスの勧誘といった着信に応答せずに済んだり、詐欺や迷惑電話などの対策にも有効ということで、各方面で注目を集めている。 iOS 18の「ライブ留守番電話」は便利な機能だが、自動的に着信に応答するため、海外渡航時は設定を見直す必要がある。国内で利用する音声通話は、基本的に発信者が通話料を負担するため、着信に応答しても着信者側に料金は発生しない。「+(国番号)」などが付加された海外からの着信も国内で利用しているときは、着信に料金はかからない。 ところが、iPhoneを持つ日本のユーザーが海外に渡航したときは、呼び出しに応答すると、「着信料(国際転送料)」が発生する。そのため、「ライブ留守番電話」で着信に応答するように設定していると、相手がメッセージを残している時間に応じた料金が発生する。着信料は渡航先の国と地域によって違うが、NTTドコモの場合、米国では1分あたり175円の着信料、イギリスやフランスでは1分あたり110円、台湾では1分あたり145円が着信者側に課金されてしまう。 たとえば、相手がアンケート調査などの自動音声だったときは、「ライブ留守番電話」で自動的に応答すると、発信者側から自動的にメッセージが流れている間の数十秒に対して、「着信料」が課金される。家族や友だちからの着信や仕事の用件であれば、しかたがないが、迷惑電話などの着信に料金がかかってしまうことは避けたい。 そこで、海外に渡航したときは、iPhoneの「ライブ留守番電話」を一時的にオフに切り替えておくのがおすすめだ。設定は[設定]アプリの[アプリ]-[電話]-[ライブ留守番電話]を選び、[オフ]に切り替えておく。また、帰国後に同じ画面で設定を[オン]に戻すことも忘れないようにしたい。 ちなみに、ソフトバンクの場合、「アメリカ放題」のサービスエリアであれば、着信料がかからないので、「ライブ留守番電話」をオフにする必要はない。ただし、アメリカ領でもグアムやサイパンは、「アメリカ放題」のサービスエリアに含まれていないため、着信料がかかるので、注意が必要だ。
ケータイ Watch,法林 岳之