【全国的に増加】あなたはどうする?空き家問題 少子高齢化で増加!自治体の取り組みは!?
■空き家対策に自治体はどう向き合う!?
こうした現状に、町も空き家対策に乗り出しました。肝付町は約10年前から空き家の情報を「空き家バンク」として発信。更に2年前からは空き家の情報収集のほか、移住を希望する人と空き家をマッチングさせる取り組みも始めました。 (肝付町移住サポートセンター・仲西 康至地域プロジェクトマネージャー) 「1年間に250件位、空き家の問い合わせが来た。昨年は、38件の空き家の成立につながったので、情報をどんどん発信することで空き家問題が少しでも片付けば」 年間50軒ほどの情報を集めているといいますが、町内には全体で約1500軒あり、まだまだ情報が足りないと言います。 (肝付町移住サポートセンター・仲西 康至地域プロジェクトマネージャー) 「お盆に家族皆さんが集まった時に、空き家情報を役場にして頂きたい」
歯止めがかからない、空き家の増加を食い止めようと自治体も動き出しています。鹿児島県は去年、空き家の利活用のアイデアを発表する学生コンテストを主催。助成金を出して実現に向けての取り組みを進めていました。
そのうちの一つ、霧島市では空き家を改修して子供たちが集まる施設に生まれ変わりました。手がけたのは、第一工科大学で建築を学ぶ学生17人です。コンテストで優秀賞を受賞し県からの補助金120万円をあて、約5カ月をかけて壁紙の張り替えやドアの取り付けなどの改修を行い、今年2月に完成しました。1階は子供たち向けの図書室や遊び場。2階は宿泊施設として利用できます。 (第一工科大学建築デザイン学科4年・立山智大さん) 「元々は家財や、書斎ということでパソコンや本があったが一度運び出して、床などを拭いて、きれいにしてこの空間からできることはないかと考えて、イスを設計するなどに発展した」
イスや机などの家具も県産の木材を使って学生が手作りしています。 かつての空き家は、人々が再び集う地域の場所に変わりつつあるようです。 (第一工科大学建築デザイン学科4年・立山智大さん) 「横川町の一つの拠点、地域活性の始まりの場所になれば、色んな年代の人が、ふれあううことで、にぎやかな場所になってほしい」 誰でも自分ごととして考えなければならない空き家の問題。家族や親類で集まる機会に自分たちの思い出が詰まった家をどうしたらよいか、話し合ってみてはいかがでしょうか。 (2024/8/14 KYT news.everyかごしま 放送)