【給食事故】小1男児がウズラの卵で窒息し死亡 第三者委が再発防止策提言「提供する時には欠かさず注意喚起を」【福岡・みやま市】
ことし2月、福岡県みやま市で小学1年の男子児童が給食で出されたウズラの卵をのどに詰まらせ死亡した事故で、第三者委員会が、教員による注意喚起の徹底や救命講習の拡充などを盛り込んだ再発防止策を提言しました。 ことし2月、みやま市では、小学1年の男子児童が、給食の「みそおでん」に入っていたウズラの卵をのどに詰まらせ、死亡しました。 弁護士や医師など7人で構成する第三者委員会は22日、市の教育委員会に対し、8か月にわたり事故原因を調査し、再発防止策を検討した結果を答申しました。 答申では、教員から児童に対し、ウズラの卵を食べる際の注意喚起はなかったと指摘しました。ただ、注意喚起があれば、必ずしも死亡事故を防げたわけではないとして、事故原因については特定に至らなかったと結論づけています。 再発防止策としては、給食でウズラの卵を一切出さないようにすることは求めないとした上で、窒息の原因になる恐れがあると教員が十分認識し、給食で出される時には欠かさず注意喚起をするよう提言しました。 さらに、教員を対象とする救命講習を、窒息事故への対応という観点から拡充することなど、合わせて7項目を挙げ、改善を求めています。 答申書を受け取った待鳥博人教育長は「二度と事故を起こさないための再発防止策を策定し、内容の周知・徹底を図りたい」と応じました。