自民党新総裁の岸田文雄氏が記者会見(全文1)分配なくして次の成長もない
総裁選の勝因をどう考えているのか
司会:ありがとうございました。それでは代表質問に移ります。平河クラブ幹事社の方、お願いいたします。 フジテレビ:幹事社、フジテレビの瀬島です。よろしくお願いします。本日行われた総裁選は新総裁が1回戦目でトップに立ち、決選投票で勝利につなげる形となりましたが、勝因をどのようにお考えか。一方で党員票では河野氏が上回る結果となりましたが、国民の理解という点でどのようにお考えか、併せてお答えください。 また党人事と閣僚人事について、どのような方針で臨まれるか。党人事はあす、行われるかどうかについてもお答えください。特に党役員任期を1期1年、3期までとする改革案を打ち出していらっしゃいましたが、堅持する考えに変わりはないかについてもお答えください。それらを断行する幹事長ポストの具体的イメージがあるかもお答えください。 また総裁選を戦ったほかの3候補を処遇するかどうか。支持を受けた派閥や安倍前総理、麻生副総理の処遇をどのようにお考えか。若手、女性、民間の登用についてもお考えをお聞かせください。 岸田:はい。ご質問を幾つもいただきました。まず今回の総裁選挙の勝因は何かというご質問に対しましては、やはりこの国民の皆さんの声を丁寧にしっかり聞く。丁寧で寛容な政治を進めていく、こうした主張に対しまして、多くの皆さんのご支持をいただいてきたと思っています。そうした政治手法の下に具体的な、そして仲間で練りに練った政策、これをしっかりと訴えていく。こうした取り組みが少しずつ多くの皆さんにご理解いただき、そしてご支持をいただいてきた。この積み重ねこそ勝因であったと受け止めています。
しっかり自民党改革行っていきたい
そして党員票において河野候補が、私より大きな票を取られたことについてご質問がありました。私はこの総裁選挙、党の規定に従って、ルールに従って、多くの関係者の皆さんのコンセンサスの下に行われたと承知をしています。このルールに基づいて総裁選挙が行われた、その結果、決選投票において過半数以上の票をいただいた、こうしたことでこの総裁選挙を勝たせていただきました。こうしたルールに基づいてこの結果をいただいた、このことは多くの皆さま方にもご理解いただけるものであると思っております。 そして人事についてご質問がありました。人事については早急にたたき台を作り、そしてしっかりと確認をしていきたいと思っています。できるだけ急ぎたいと思いますが、あす1日はやはり掛かるんではないかと考えております。いずれにせよこれは作業をこれから進めますので、努力をした結果だと思っています。 それから1期1年、連続3期までという取り組みについてですが、そうした自民党改革に対する思い、これは1ミリたりとも後退しておりません。しっかり自民党改革、行っていきたいと思っております。 幹事長人事についてもご質問いただきましたが、幹事長という役職、大変重たい重要な役職だと思っています。今、これからしっかり調整をしたいと思っておりますが、今現在、まだ具体的な名前が確定したというものではないということでございます。 さらには3人の総裁候補者についてどう処遇するか、それからあとその他の実力者の人事についてもご質問いただきました。私はこの総裁選挙を通じまして、自民党が多彩な人材を持ち、そして中堅・若手の皆さま方をしっかり登用するということを申し上げてきました。これは若手だけを登用するという意味ではなくして、やはり老壮青のバランス、これが大事だということで、現状を考えるとより中堅・若手の思いきった登用が必要であるということを申し上げてきました。ぜひそういった思いで人事に取り組んでいきたいと思いますし、3人のこの総裁候補の皆さま方も、またその他の党の実力者の方々も、素晴らしい才能・能力を持っておられます。特に3人の総裁候補の皆さま方は、一緒に政策論争をする中でその素晴らしさを実感させていただいています。ぜひ党内においてその能力をしっかり発揮していただけるようなことを考えていきたいと思っております。 取りあえずご質問はそのぐらいだったでしょうか。はい。