<甲子園交流試合・2020センバツ32校>鹿児島城西、一歩及ばず 九回に1点返し粘りみせる /鹿児島
2020年甲子園高校野球交流試合は第3日の12日、第2試合で鹿児島城西(鹿児島)が加藤学園(静岡)と対戦し、1―3で敗れた。甲子園初出場対決は、相手打線を上回る安打を放ち、九回には1点を返したがあと一歩及ばなかった。敗れはしたが、選手らは「悔いはない」と堂々と球場を後にした。 【真夏の熱闘】交流試合の写真特集はこちら お互い一歩も譲らない投手戦で試合が動いたのは六回。加藤学園に長打を口火に1点を先制され、八回にランニング2点本塁打を打たれてリードを広げられた。それでも鹿児島城西は最終回に打線が奮起した。先頭の八方悠介選手(3年)が左前打で出塁。1死後に代打・砂川侑弥選手(同)が左翼に二塁打を放ち、八方選手が一気に本塁をついて、好投していた加藤学園の肥沼竣投手(同)から1点を奪って粘りをみせた。 先発の八方選手はコーナーをつく丁寧な投球で七回まで1失点。八回には追加点を許したものの、大舞台で前評判通りの投球を披露した。 ◇吹奏楽・チア部 学校から応援 鹿児島県日置市の鹿児島城西高では、体育館の壁に映し出されたテレビの試合映像に向かって、吹奏楽部やチアリーディング部員ら約50人が声援を送った。 吹奏楽部は野球部の選手からあらかじめ曲のリクエストを集めて演奏した。チアリーディング部9人も、この日のために練習してきた振り付けを披露した。吹奏部キャプテンの福留玲奈さん(3年)は「離れていても甲子園にいるつもりで応援した。頑張る野球部を見て感動した」と話した。【白川徹】 ……………………………………………………………………………………………………… 鹿児島城西 000000001=1 00000102×=3 加藤学園