新生「バリー」の主役はデニム。オーセンティックかつエレガントなジーンズに注目
今季からシモーネ・ベロッティをクリエイティブ・ディレクターに迎え、新たなスタートを切ったバリー。 ▶︎すべての写真を見る その中心に据えられたのは、類い稀なブランドヘリテージを感じさせる靴とバッグ。そしてタイムレスなブルーデニムもまた、紛れもなく主役のひとりだ。
フレアシルエットとともに匿名的デザインに花を添えるのが、手の込んだレザーパッチ。着想源は20年代のシューボックスに描かれたイラストで、創業者の名と創業年が刻まれている。
ランウェイでは性差を問わず、上品な色使いとサイジングの妙で彩られたデニムスタイルが満開。 コレクションテーマのひとつである南スイス地方「モンテ・ヴェリタ」のボヘミアンなムードは絶妙なフレアシルエットにも表れていた。 オーセンティックながらも、“まんまアメカジ”に収まらないエレガンス。それはまさしくオーシャンズが抱くデニムの理想形にも通じるはず。 清水健吾=写真(静物) 増山直樹=文
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