実家はいまだに「白熱電球」です。帰省時に「LED」に交換してあげようと考えていますが、実際、白熱電球とLED電球で“電気代”はどれくらい変わるのでしょうか?
60Wの照明なら、白熱電球とLED電球の電気代の差はどのくらい?
続いて、白熱電球とLED電球の電気代も比較してみます。先ほどと同じ2種類の電球を比較した結果が図表2です。 図表2
パナソニック公式の製品サイトより筆者作成 白熱電球の消費電力は54W、LED電球の消費電力は7.4Wです。例として、白熱電球とLED電球をそれぞれ1日8時間使った場合の1ヶ月(30日とする)の電気代を計算してみましょう。 電気代は、次の式で算定されます。 ・消費電力(kWh)×使用時間(h)×電力料金単価(kWh) なお、全国家庭電気製品公正取引協議会が定める、現在の電力料金の目安単価は31円/kWhです。白熱電球とLED電球の1ヶ月の電気代は次のようになります。 ・白熱電球:0.054(kWh)×240(h)×31(円)=401.76円 ・LED電球:0.0074(kWh)×240(h)×31(円)=55.056円 LED電球の方が白熱電球よりも1ヶ月で約350円電気代が安く済みます。製品の購入費用の際と同様に10年間で考えると、電球1個あたり10年で4万円以上の差です。 これらの結果から、電球1個あたり、LED電球の方が白熱電球よりも購入費用と電気代を合わせて、10年間で約6万円安くなることがわかりました。
まとめ
白熱電球を使い慣れていると、LED電球に交換するのが難しく感じる人もいるでしょう。しかし、LED電球は寿命が長く、省エネで点灯も早いなどメリットが多くあります。 2つを比較すると、電球10年間の電球1個あたりの購入費用と電気代を合わせた金額は、LED電球の方が白熱電球より約6万円も安くなります。電球の取り替えは高所作業となることが多く、交換するのに手間がかかるため、LED電球への交換を検討してみても良いでしょう。 出典 一般社団法人日本照明工業会 電球形LEDランプガイドブック 一般社団法人日本照明工業会 LED照明ナビ 電球形LEDランプ(LED電球)の正しい選び方 Panasonic パルックLED電球 プレミアX 公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会 よくある質問 Q&A 執筆者:古澤綾 FP2級
ファイナンシャルフィールド編集部