実家はいまだに「白熱電球」です。帰省時に「LED」に交換してあげようと考えていますが、実際、白熱電球とLED電球で“電気代”はどれくらい変わるのでしょうか?
最近では白熱電球よりも、LED電球が主流になってきました。LED電球は10年取り替え不要で、電気代も抑えられて経済的といったうたい文句もよく耳にします。 本記事では、白熱電球とLED電球ではどのくらい電気代に差があるのかについて、購入費用も考慮して検証します。 ▼エアコンを「24時間」つけっぱなしだと、電気代はいくらかかる? 1ヶ月の電気代を試算
LED電球とは?
LED電球(電球型LEDランプ)とは、発光部分にLEDを使用したランプのことです。LED電球は、発光ダイオードという半導体に電気を流すことで発光します。白熱電球に比べて、寿命が長く、消費電力も少ないため省エネで経済的です。 また、スイッチを入れてから点灯するまでの時間が短く、赤外線や紫外線をほとんど含まないなど、白熱電球や蛍光灯と比べて多くのメリットがあります。一方で、白熱電球に比べると製品自体の価格が高額です。
購入費用や電球の寿命を比較
白熱電球とLED電球の平均寿命と購入費用を、次の2つの製品を例に比較してみましょう。 ・パナソニック シリカ電球 110V 60W形 E26口金 LW110V54W ・パナソニック パルック LED電球プレミアX 電球60形相当 LDA7LDGSZ6AN E26の口金の場合、60Wの白熱電球なら、電球型LEDランプ全光束810ルーメン程度が同等の明るさとなります。それぞれの平均寿命と購入費用は図表1の通りです。 図表1
パナソニック公式の製品サイト、Amazonパナソニック(Panasonic)ストアより筆者作成(2024年7月30日時点) LED電球は白熱電球に比べて寿命が長いですが、電気や電子部品は経年劣化により消耗します。一般的にLED電球の寿命は約4万時間で、使用頻度や使用時間によりますが約10年間といわれています。白熱電球の平均寿命は約1000時間です。こちらも使用頻度や使用時間によりますが、平均寿命は約3~4ヶ月といわれています。 購入費用については、セール価格などが適用されていない2024年7月30日時点のAmazonパナソニック(Panasonic)ストア内の価格で比較しています。例えば、白熱電球とLED電球をそれぞれ10年間使用した場合、製品の購入費用はそれぞれ次のようになります。 ・白熱電球:722円×30回(10年間4ヶ月ごとに買い換えた回数)=約2万1700円 ・LED電球:2538円×1回(10年間の買い替えはなし)=2538円 製品の購入費用を比較すると、10年間で約1万9000円の差になります。これは電球1個の比較のため、家中の電球で考えると10年間で10万円を超える差になるでしょう。