民進党党大会2018(全文1)党として総選挙、候補者立てなかったことをおわび
民進党の原点が国民生活の向上であることを再確認
繰り返しになりますが、私たちは民進党の原点が国民生活の向上であることを再確認しました。党綱領にも民進党は生活者、納税者、消費者、働く者の立場に立つことをうたっています。その上で、自由と立憲、自由と民主主義に立脚した立憲主義を守ること、共生社会をつくること、未来への責任、改革を先送りしないこと、人への投資で持続可能な経済成長を実現すること、国を守り、国際社会の平和と繁栄に貢献することを掲げています。全国幹事会等において民進党が目指す目標をいま一度、国民の皆さんに力強くアピールするために、綱領や基本政策について議論を深めたいとの真摯な要望が提示されたことを受け、基本政策検討本部、検討会において全国青年委員会、女性議員ネットワークの代表を共同座長として検討が行われました。答申内容については大会の中で報告していただきます。 今国会も国民生活に関わる法案や政策が議論されます。最大の焦点である働き方改革についても、国民生活の向上が民進党の原点であることを踏まえて、国会論戦に臨むとともに、友党と連携し、政府案への対案提出を目指します。安倍首相は憲法改正発議を目指しているようですが、スケジュールありきの改正は容認できません。立憲主義、国民主権、基本的人権の尊重、平和主義等の原則を堅持しつつ、適切に対応していきます。 国会活動を怠りなく行いつつ、来年の統一地方選挙、参議院選挙に向けた対応を進めます。4月になれば統一地方選挙1年前となることを踏まえ、志を同じくする仲間を糾合し、できる限り早期に、幅広い中間層から支持される中道的な新しい党への移行を目指します。国民生活の向上のために選挙を勝ち抜き、政権を担いうる、戦う党に生まれ変わることが必要です。 3隻に分かれた船がそれぞれ長く独自に航行していけば、その距離は広がり、お互いの顔は見えにくくなります。船の距離が広がらずに並走できるように、船を係留し合うロープやワイヤを張るための最初の一投をショットラインと呼ぶそうです。ショットラインが届かない、受け取ってもらえない、完遂できない場面もありましたが、いろいろと工夫の余地はありますので、今後もショットラインを投げ続けます。穏やかな海は良い船乗りを育てないという英語の格言があります。民進党は航海術を誤り、悪天候の荒海に入ってしまいましたが、この状況を乗り切ることは良い船乗りに成長するチャンスでもあり、その後には政権交代という目的の港を目指すことも可能となります。3党連携と地域ネットワーク型の政党像を追求するとともに、一致団結して荒海を乗り切り、公党としての責務を果たすことを誓い、代表としてのごあいさつとさせていただきます。ご清聴、どうもありがとうございました。 【中継】民進党党大会2018 全文2へ続く