「せっかくの夏休みだから」張り切って疲れているのは親だけ? 子どもからの“衝撃の言葉”で気づいた大切なこと
自分が子どもの頃の夏休み、思い出すことは何だろう?
子どもの頃の夏休み。b自分の時を思い返すと、何が思い出されますか? 私の場合は、スケジュールを立てて勉強した記憶なんてまったくなくて。 両親も共働きだったので、思い出すのは、朝早く起きて自転車でラジオ体操に行って、そのままそろばんに行き、友達と約束をして、一日中遊びまわって……。その中で、家族で旅行に行ったり、プールに行ったり花火をしたり……そんな日常の中の楽しかった思い出が今、よみがえってきます。 多分、ものすごく特別な体験をしたわけではないし、勉強もたくさんしたわけではないと思うけれど、夏休みが終わるころの、なんだか寂しくなる気持ちは今でも思い出すことができるんですよね。何もなくても、それだけ楽しくて、子どもなりに、とっても充実してたんだろうなと、思い返すことができます。 そんな子どもの頃の夏休みを送り、たしかに今、私がとても賢いかといわれたら、そういうわけではないかもしれないけれど。そして、今と昔は違う!と言われてしまうかもしれないけれど。 それでも、その時の夏休みの楽しかった何気ない思い出は、やっぱり子ども時代の宝物で。 子どもたちにも、いつか思い出した時に、そんな風に夏休みのことを、なんだか楽しかった気がするなぁと思い出してくれたら、幸せだなと思うのです。 どこへ行くか、何をするのか、ということばかりにとらわれすぎず。 学童の日も、友達と遊んだ日も、親子で過ごした日も。 夜眠る前に、「今日も一日とっても楽しかったね!」って笑顔で眠りにつけるような、そんな風に過ごせる夏休みになったら良いなと、心から思うようになりました。
親は充実したと思っていた日に、子どもが一番楽しかったこと
最近衝撃だった息子の言葉にも、それは表れているような気がしています。 その日は祖母の家に泊まりに行っていて、朝サッカー練習をして、お家学習をして、室内の施設でたくさんいろんな遊具で遊んで、買い物にも行って。親としては、「今日は頑張ったぞ。いろんな体験をさせてあげられたぞ!」と、勝手に大満足な一日だったんです。 その日の寝る前に、「今日は何が一番楽しかった?」と聞いたら、なんと、「海でみんなで走って遊んだこと」と言っていて。 たしかに、祖母の家から帰る途中で、夕方にほんとに短い時間、サッカーの試合帰りのパパと長男と合流して海の砂浜で家族で遊んだのですが。 母としては朝からいろんなところに連れて行って、きっと、遊具の施設って答えるかな?と思っていたんですが……大外れでした。理由を聞いたら、「みんなで一緒に行ったから」と。 たまたまふらっと行っただけの、家族がみんなそろった何でもない、通い慣れた砂浜が、子どもにとって一番楽しかったんだと思ったら、家族一緒に過ごす時間を、一緒に楽しめる時間をもっと大切にしなきゃと思ったのでした。