「ヨーグルト」は○だけど「飲むヨーグルト」は×…テレビが絶対に報じない"健康的"な飲み物の不都合な真実
■むしろ健康へのデメリットのほうが大きい 〈黒酢ドリンク〉 お酢には健康にプラスになる多くの作用があります。お酢を使った料理を積極的に摂取するのはもちろん、少量のお酢を飲むのを習慣づけるのもいいと思います。 ただ、市販されているお酢のドリンクには、糖を加えて飲みやすくしたものが多いのです。小さな紙パックの黒酢ドリンク(125ml)にも角砂糖2個分の糖が使用されています。日々常飲していると、酢の健康へのメリットよりも、糖の健康へのデメリットのほうが大きくなってしまうことも十分考えられます。 黒酢などのお酢を飲用するなら、ぜひ糖が含まれていないものを選ぶようにしてください。 〈ゼリー、プリン〉 ゼリーやプリンは、甘い飲み物とほとんど変わりません。胃での消化の必要がほとんどなく、スピーディーに小腸に到達します。そして、甘い飲み物と同様、ブドウ糖や果糖が肝臓へのダメージにつながっていくのです。 なお、フルーツゼリーの中には、フルーツの果肉が丸ごと入っているようなタイプもありますが、そういうタイプは食物繊維が残っているだけマシ。食物繊維がすっかり取り除かれてしまっているタイプのリスクは、「甘い飲み物とまったく同じ」と思っておいたほうがいいでしょう。 ■ゼリーよりも固形物を 〈パウチゼリー〉 コンビニやスーパーなどで、時間がないときや忙しいときに素早くエネルギーをチャージするための「パウチゼリー」が売られているのをよく見かけます。プロテインが配合されたものやフルーツフレーバーを加えたものなど、とてもたくさんの種類が並んでいますよね。 ただ、あのタイプのゼリー飲料も、脂肪肝や糖尿病、肥満が少しでも気になるなら、摂取を控えておいたほうがいいでしょう。糖質をたくさん含んでいて、素早く小腸に到達して血糖値を急上昇させてしまうという点では、甘い飲み物とまったく変わりません。 どんなに忙しくても、ゼリー飲料やカロリー飲料に頼ることなく、ちゃんと固形物を食べることをおすすめします。 〈アイスクリーム、シャーベット〉 アイスクリームやシャーベットは、口の中に入れた瞬間に液体に変わるようなものです。やはり、リスクは甘い飲み物と同じだと思ったほうがいいでしょう。 暑い時期にたまに食べるくらいなら構いませんが、アイス好きの中には、冷凍庫に大量にストックしておいて、「毎日間食に食べる」「毎日デザート代わりに食べる」という人もけっこういると聞きます。 少なくとも、脂肪肝や糖尿病、肥満が気になるという人は、そういう習慣とは早急に手を切るべきです。