「ヨーグルト」は○だけど「飲むヨーグルト」は×…テレビが絶対に報じない"健康的"な飲み物の不都合な真実
■「熱中症予防のための水分補給」で糖尿病が悪化 〈スポーツドリンク、経口補水液〉 ある有名スポーツドリンク(500ml)には、角砂糖約10個分の糖が含まれています。このような高いエネルギーを補給しなくてはならないのは、マラソンなど、長時間にわたる激しい運動をしている人だけでしょう。 つまり、一般の人がちょっと汗をかいたくらいでスポーツドリンクをガブ飲みしたら、たちまち糖分の摂り過ぎとなって肝臓に負担をかけてしまうということです。 スポーツドリンクに対して「汗をかいたときの水分補給にいい」「熱中症予防のために飲んだほうがいい」「風邪で熱があるときに飲んだほうがいい」といった健康維持に役立つイメージを持っている人も多いと思います。 しかし、たとえこうしたシチュエーションで水分補給をする場合であっても、脂肪肝の人、糖尿病の人、肥満の人はスポーツドリンクの利用は避けたほうがいいでしょう。もちろん、水分補給をすること自体は非常に大事ですが、スポーツドリンクに頼らずとも、水かお茶を飲むので十分です。 また、「経口補水液ならいいだろう」という考えも間違いです。500mlに角砂糖4、5個分の糖が含まれています。 とくに高齢者の場合、糖尿病を抱えているのに「熱中症予防のための水分補給に」とスポーツドリンクや経口補水液を飲んで、いっそう糖尿病を悪化させてしまう人がたいへん目立ちます。 小まめに水やお茶を飲んでいれば、たくさん汗をかいたとしても熱中症も電解質異常も心配ありません。ぜひ、正しい健康知識を持って、しっかり水分補給をしていくようにしてください。 ■野菜を摂取するのにジュースは× 〈野菜ジュース〉 小ぶりな紙パックに入った野菜ジュースを愛飲している人も多いかもしれません。これ1パックで必要な野菜の栄養を摂れるといった能書きにつられて“健康のためによかれ”と思って飲んでいる人も多いのではないでしょうか。 しかし、小さな紙パック200mlには、角砂糖約5個分の糖が含まれているのです。しかも、野菜の食物繊維がすべて取り除かれてしまっているため、糖の吸収も非常にスピーディー。当然ながら肝臓に負担を背負わせることになってしまいます。 野菜の積極的な摂取はもちろん大事なのですが、液体ではなく、しっかり食物繊維が残っている状態で摂るのを基本に据えたほうがいいでしょう。