うっ、嘘だろ…年収740万円・43歳サラリーマン、息子が「名門私立中高一貫校」に合格に歓喜も、2年後に聞く「長男の衝撃告白」に呆然
我が子の中学受験に熱を入れる親。その想いはさまざまですが、「一流大学付属なら、一流大学への切符が手に入る」というメリットに魅力を感じるケースも多いでしょう。子どももそのメリットを十分に感じている……とは限らないようです。 【ランキング】東京23区「私立中学進学率」…1位「文京区」は49.5%、23位は11.4%
息子が名門私立中高一貫校に合格した親の想い
森健太さん(仮名・43歳)。現在、中学校3年生になる長男が、高校受験に向けて追い込みをかけているといいます。勉強机に向かう後ろ姿をみて、小さく「がんばれっ」と声をかける。そんな光景が受験生のいる家族の定番シーンですが、森さんは小さくため息。実は長男の拓海さん(仮名)が通うのは、名門私立中学校。全員ではありませんが、内部進学で都内の一流私立大学に進むことができます。しかし拓海さんは苦労して入学した学校を辞めて、高校受験をしたいといいだしました。 中学受験は特に大都市部であれば、もはや当たり前。東京都23区では4人に1人が、そのなかでも特に私立中学進学率の高い「文京区」では、2人に1人が私立中学に進学しています。 中学受験においては、子どもよりも親のほうが熱心であるのは、多かれ少なかれ、どこの家庭も同じ。中学受験に対する思いはそれぞれですが、大学附属中学を希望する親の多くが内部進学に注目。中学受験を突破したら、一流私立大学への切符が手に入る……子どもをエリート街道に乗せたいという親の想いが存分に込められています。 森さんの場合もそう。森さん自身は地方の私立大学の出身。就職を機に上京してきましたが、嫌というほど、学歴格差を目の当たりにしてきました。その最たるものが給与。現在の給与は月収で47万円、年収で740万円ほど。同年代の大卒サラリーマンに比べて、平均以上という自負があります。しかし初任給は明らかに同年代よりも低く、他と比べては惨めな思いをしたとか。そこから歯を食いしばって、やっとここまで来た……そんな想いが森さんにはあります。 厚生労働省『令和5年賃金構造基本統計調査』によると、大卒40代前半サラリーマンの月収は中央値で36.3万円。推定年収は566万円。これが大卒サラリーマンのちょうど中間です*。上位25%では月収46.2万円、推定年収は720万円。森さん、現在は上位4分の1に入るだろう給与を手にしています。 *平均値より、年収=月収の15.6倍として算出 ――もともと学歴の高い人は、最初から給与も高いですよ。こんなに頑張らなくてもいい人たちを私はみてきました。息子には私のような苦労はしてほしくないんです 拓海さんの中学受験は、森さん夫婦の頑張りもあり、第一志望の有名私立大学附属中学校に合格。 ――自分の受験のときよりも、ずっとうれしかったですね。合格がわかったとき、思わず大声でやったーと叫びましたもん