次世代MacBook Proよりアップルには「もっと良いPC」があるじゃないか
アップルは次世代のMacBookを準備しており、年末のホリデーシーズンに向けて「次のコンピュータはMacBook Proにしよう」と大々的にアピールする予定だという。間違いなく「ゼロから設計され、Apple Intelligence対応」といった宣伝文句も使われるだろう。しかし、消費者が真に考えるべきなのは「どのMacBook Proを買うか」ではなく、「そもそもMacBook Proの購入を検討すべきかどうか」という点だ。 今後しばらくで、アップルは3つの新しい高性能MacBookを発表する見込みだ。それは、M4搭載のMacBook Pro、M4 Pro MacBook Pro、そしてM4 Max MacBook Proであり、11月第1週には販売が開始される予定だ。これらのモデルには新型のM4 Appleシリコンチップセットが導入されるが、興味深いことにアップルはこのチップセットをすでに5月にiPad Proで先行して発表している。 今回もMacBook Proブランドに焦点が当てられ、消費者には性能の異なる3種類のプロセッサから選ぶという、アップルらしい選択肢が提示されることになる。 世の中には高度な計算能力を必要とするユーザー層がいて、その多くがノートPCというポータブルな形態を求めている。しかし、それ以外のユーザーにとって最適な選択肢は、より軽量で手頃な価格のMacBook Airだ。 今回の発表イベントでM4搭載のMacBook Airの登場は予想されていない。ホリデーシーズンに向けて新しいノートPCを探している消費者は、ベースのM4チップセットを搭載したコンシューマー向けMacBook Proに誘導される可能性が高い。 しかし、この選択をする際には、M4 ProやM4 Maxは多くの消費者には過剰な性能であることを理解する必要がある。また、M4 MacBook Proは一見すると最適な選択に見えるが、実際には中途半端な製品である。これまでのMシリーズの(ProでもなくMaxでもない)標準チップセットを搭載したMacBook Proは、基本的にMacBook Airのシャーシをベースにしており、冷却ファンを追加してわずかに性能を向上させただけだからだ。その結果、ラインナップの中で中途半端な位置づけのノートPCになってしまっている。 真に高性能を求めるなら、より上位のモデルに目を向けるのが自然だし、数百ドルの差額もその後の使用期間を考えれば十分に価値がある投資となるだろう。