メディアで喧伝された中田英寿の「孤立」、福西崇史は「仲が悪かった」のか…「意見はぶつかる」けど
W杯出場を重ねることで、選手たちが試合で最高のパフォーマンスを発揮できる環境づくりのノウハウも蓄積されてきたという。
「2006年はドイツのホテルが地下の食事会場だった。だから光が入らないし、暗いわけ。次から(自然光が入る食事会場に)なったし」
代表チームにシェフが帯同するようになったのも2004年から。「ヒデが野菜を食べないから特別メニューを作っていた。それ、おかしいよねって、俺らにも(個別メニューを)してくれるようになった」
「今はもう、簡単にオーダーしますよ」(槙野さん)
「でしょ? あの時なかったの」(福西さん)
2014年ブラジル大会では、キャンプ地から試合会場のスタジアムまでの長距離移動が問題になった。
「(キャンプ地の獲得競争に)負けたわけ。だから2018年はめちゃくちゃ早く取っていた。そういうのはどんどんつながっているんだよ」
日本代表がW杯で結果を残せるようになってきたのは、選手のレベルアップだけでなく、サポート面の充実もあるようだ。
プロフィル
福西崇史(ふくにし・たかし)
サッカー解説者。高校を卒業後、Jリーグ加盟2年目のジュビロ磐田に入団。ハンス・オフト監督(当時)にボランチへのコンバートを勧められ、同じ年に入団したブラジル代表キャプテンの「鬼軍曹」ドゥンガとプレー。日本代表ではW杯の日韓大会、ドイツ大会に出場。2022年に早稲田大学大学院スポーツ科学研究科に進み、翌年大学院を修了した。1976年生まれ。愛媛県出身。