骨格矯正と骨盤矯正の違いはご存じですか? 施術内容にも違いはあるの?
「骨格矯正」や「骨盤矯正」という言葉は聞き覚えのある人も多いと思いますが、その違いはわかりますか? どっちの施術を受けようか迷った際、何を目安に選択すればいいのでしょうか? そこで、骨格矯正と骨盤矯正について、都賀きたがわ接骨院・整体院院長の北川文博先生に解説してもらいました。 [この記事は、Medical DOC医療アドバイザーにより医療情報の信憑性について確認後に公開しております]
骨格はどうして矯正が必要なの?
編集部: そもそも「骨格」とはなんですか? 北川先生: 私たちの体には200個以上の骨があり、それらが組み合わさって体が形成されています。この「骨の組み合わせ」が骨格で、O脚やX脚、反り腰など、体つきの特徴は骨格によるものが多いのです。 編集部: 骨格はどのようにして形作られるのですか? 北川先生: さまざまな要素によって決まります。骨自体の長さや大きさにもよりますし、骨と骨との位置関係は筋肉のバランスによることが多いのです。 例えばいつも左を上にして足を組んだり、同じ側でショルダーバッグをかけたり、赤ちゃんを抱っこしたりする生活動作の癖など、体の使い方からも影響を受けます。 編集部: 骨格矯正とは何ですか? 北川先生: 先述の通り、日常生活などから骨格はさまざまな要素から影響を受けて歪んでいってしまいます。骨格が歪むと、痛みなどさまざまな不調が出ますので、「歪みを矯正して痛みや不調を取り除こう」というのが骨格矯正です。
骨盤矯正と骨格矯正との違いは?
編集部: では、骨盤矯正とは何ですか? 北川先生: 腰の部分にあるお椀のような骨が「骨盤」ということはご存知の方も多いと思いますが、これはひとつの骨ではなく、いくつかの骨が組み合わさって形成されています。この骨の組み合わせが何らかの要因で歪むことがあり、この歪みを矯正するのが骨盤矯正です。 骨格矯正も骨盤矯正も、施術方法が異なるだけで、体の歪みを整えるという意味では共通していると思います。 編集部: どっちに行けば良いか迷っている人はどうしたら良いでしょうか? 北川先生: 定義としては、骨格矯正の中に骨盤矯正も含まれているといった意味合いですが、骨盤をきちんと矯正するためには全身の骨格を見る必要がありますので、基本的にはそこまで大きな違いはないと思います。 信頼できる先生に出会えたら、名称に囚われずそちらへ通うのが良いと思います。 編集部: 骨盤や骨格はどんな要因で歪むのですか? 北川先生: 例えば、足を組むような姿勢を長期間続けていたり、スポーツなどで左右対称でない動きを繰り返し行ったりすると歪みが出ることが多いですね。ほかに多いのは、妊娠・出産に伴う骨盤の歪みです。 編集部: どうして妊娠・出産で骨盤が歪むのですか? 北川先生: 妊娠中は骨盤を固定しているじん帯が緩むことで、出産の際に骨盤が広がりやすくなるのですが、広がった骨盤が歪んだ状態で固まってしまうことが多いのです。 産後、腰や股関節が痛くなったり、体型が元に戻りにくかったりする原因のひとつが、骨盤の歪みとも言われています。