富士通、IT子会社の株式譲渡 パーソルグループと合意
富士通は11日、富士通コミュニケーションサービス(CSL)の株式100%を、パーソルグループでBPO(業務委託)サービスを提供するパーソルビジネスプロセスデザインに譲渡すると発表した。2025年2月3日に譲渡を完了する予定。 富士通CSLは、国内のコンタクトセンターやサービスデスクのほか、システム保守サポートや運用支援などに取り組んできた。堅調なIT需要を踏まえ、両社の強みを組み合わせた事業領域拡大や、BPOのデジタル化による生産性向上が見込めると判断し、今回の合意に至った。 富士通は「事業モデル・ポートフォリオ戦略の中でサービスを強化してきた。CSLにとってパーソルと組む方が事業を拡大できる。今後は富士通のパートナー企業としてCSLとの関係を続けていく」としている。富士通がこれまで提供してきた富士通CSLのコンタクトセンターやサービスデスクなどのサービスは今後も継続し、社員の雇用も維持されるという。 富士通CSLは「パーソルビジネスプロセスデザインは、パーソルグループでBPO事業の中核を担う企業。当社のビジネスとの親和性が極めて高い」とした上で「今後は、新たな親会社として、またビジネスパートナーとして連携を深め、これまで以上に高品質なサービスを提供していきたい」とコメントした。
電波新聞社 報道本部