「堕ろしたい」なんて言えない。40代の予期せぬ自然妊娠がもたらす悲劇。不妊治療中の友にも彼にも言えない本音を激白。オンナだけが背負わなければならない宿命のリアルを追う。
高齢出産が増加している。危機管理コンサルタントの平塚俊樹氏はこう話す。 「高齢出産は35歳以上の初出産を指します。日本産婦人科学会によると 2022年に第1子を出産した女性約35万5,000人のうち、35歳以上で第1子を出産している人の割合は全体の21.2%で約7万5,000人。晩婚化の影響もあり、このような結果になっているのでしょう」。 確かに自分の周りでも晩婚化、そして高齢出産が増えていると肌で感じる。 「40代の出産はもはや珍しいものではなくなりました。情報の民主化もあり、さまざまなところで高齢出産が取り上げられることも当たり前を後押ししたのかもしれません。ただ、一方で高齢であるがゆえに妊娠中の合併症をはじめトラブルが起こる確率、障がいなど赤ちゃんに異常がみられる確率が高くなるということがわかっています」。 今回は予期せぬ妊娠に悩むある40代の女性に話を聞いた。 ---------------------------------------------------------------------------------
杉山裕美さん(仮名・43歳)は、バリキャリだ。仕事が命。これまでもそれで生きてきた。 「広告代理店で働いています。最大手ではないけれど、中小ながら結構面白い仕事してきているんですよ。仕事が大好き。私は働くために生まれたんだな、って思うくらい」。 仕事に邁進してきた裕美さん。これまで結婚や出産を考えることはなかったと話す。 「彼氏はいたり、いなかったり。ステディな人もいたし、ワンナイトラブ的な人もいたけど、結婚とか出産を考えることはありませんでしたね。今の彼氏は10年前に付き合っていた人でヨリを戻して半年くらい。相手からは結婚しない?と軽く言われていました」。 裕美さんにはその気がなく、はぐらかしていたと話す。 「相手もそんなに強くは迫ってきませんでしたし。それに彼は子供が好きなので、その点でも私と結婚するのはあんまり良くないんじゃないかな?って。調べたことはないんですけど、私、生理が超不順なんですよ。だから、妊娠なんて絶対しないと思ってた」。 20代前半に極度のダイエットをしたことがきっかけで、生理は来たり、来なかったり。裕美さんはそのことで油断をしていたと振り返る。 「マジでこれまでそういうことをしても妊娠したことはありませんでしたし、ピルを飲んでた時代もあったし。それに…」。
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