米ロッキード、新中型衛星バスを2025年前半に打ち上げ–衛星市場の新需要を狙う
米Lockheed Martin(ロッキード・マーティン)は米国時間11月19日、新型の中型衛星向け汎用バス「LM 400」が米Firefly Aerospace(ファイアフライ・エアロスペース)のロケットで来年前半に打ち上げられると発表した。 家庭用冷蔵庫とほぼ同じ大きさのLM 400は、小型衛星より多くの電力とペイロード容量を必要とするが、従来の大型衛星ほどのスペックは必要ないという、衛星市場での新たな需要を狙った汎用の衛星バスだという。 LM 400はFireflyの「Alpha」(アルファ)ロケットで地球低軌道(LEO)に打ち上げられる。自己資金で行われる、このミッションでは衛星ペイロードが搭載されるが、その目的はシステム全体がどれくらいの期間で構築されて、顧客に提供できるのかを示すことだという。 海外メディアのDefenseScoopによると、国防総省は数十年にわたり、宇宙ミッションに少数の大型で精巧な衛星バスを使用してきたが、その製造コストと調達時間はますます高く、そして長くなっている。そんな中、同省はより小型で安価な衛星を大量に購入することに重点を置いている。
塚本直樹