「お母さんの服を着てたら一緒にいるような感じ」能登半島地震で家族を失った13歳、夢は母と同じ仕事に就くこと 寂しさを抱えながら歩んだ1年
■地震に豪雨…度重なる災害 孤立集落のいま
一方で、いまだ生活の復旧にすら、めどが立たない人たちがいます 「最初はびっくりして、がく然としたけどね。今はある程度、慣れたというか我慢しなきゃしかたないよね」 輪島市の仮設住宅で暮らす、直江 久信(なおえ きゅうしん)さん(72)。自宅があるのは集団避難を余儀なくされた海沿いの集落、門前町深見。地震に続き、9月の豪雨でも大きな被害に見舞われました。 度重なる災害で今も集落の全員が自宅に戻れず、避難生活を余儀なくされています。
川崎 清(かわさき きよし)さん(73)が妻と2人で暮らしていた自宅は1階部分が土砂に飲み込まれてしまいました。 あれから2カ月、床下にたまった泥は取り除けたものの、ここで暮らしていくには不安が残ったまま…。実際、地区が実施したアンケートによると、深見に戻ることを希望しているのは26世帯中、わずか10世帯です。 (川崎さん)「(Q.今後の深見に戻るお気持ちは?)まだ迷っている最中、住もうか…ねぇ」
■被災地の復興はどこまで進んだ?
去年1月の能登半島地震による死者は、災害関連死を含め504人に上っています。このうち276人が避難生活による体への負担などが原因の災害関連死です。 また、9月の記録的豪雨では16人が犠牲となり、221人が避難生活を送っています。 特に被害が大きかった石川県は、先月時点で水道の復旧は完了、電気もおおむね復旧しました。地震と豪雨による道路の通行止めも計19カ所まで減少したということです。 一方で、公費による建物の解体は3万4482棟の申請があり、解体が終わったのは約4割だということです。 (『newsおかえり』2025年1月6日放送分より)