同い年なのに「総額11万円」の差!? わが子は3月生まれですが、「早生まれだと児童手当が少ない」と聞きました。どういう仕組みなのでしょうか…?
4月生まれと3月生まれでどれくらい差が出る?
遅生まれと早生まれの子どもでは、「3歳以上小学校入学前」の期間が異なるため、児童手当の総支給額に差がつきます。具体的に、4月生まれと3月生まれの子どもの児童手当の総支給額を見てみましょう。なお、子どもは第1子または第2子と仮定します。 4月生まれの子どもの総支給額は、245万円になります。内訳は次のとおりです。 (1)3歳未満:1万5000円×36ヶ月=54万円 (2)3歳以上小学校入学前:1万円×47ヶ月=47万円 (3)小学生、中学生、高校生:1万円×12ヶ月×12年=144万円 一方で3月生まれの子どもの総支給額は、234万円になります。 (1)3歳未満:1万5000円×36ヶ月=54万円 (2)3歳以上小学校入学前:1万円×36ヶ月=36万円 (3)小学生、中学生、高校生:1万円×12ヶ月×12年=144万円 つまり、3月生まれは4月生まれに比べて、児童手当の総額が11万円少なくなるのです。
早生まれは児童手当の支給総額が少なくなる
児童手当は子育て世帯にとって重要な経済的支援ですが、同学年であっても支給総額が異なることがあります。例えば4月生まれと3月生まれでは、その差が11万円にもなります。この差は、「3歳以上小学校入学前」の期間が生まれ月によって異なることから生じるものです。 同じ学年なのにもかかわらず、生まれ月によって受給額に差が出ることに対して疑問や不公平感があるかもしれません。しかし、4月に生まれた子は3月に生まれた子よりも11ヶ月分のお金が多くかかっているとも言えます。 この差は制度上やむを得ない面もあるので、「早生まれだから児童手当が少なくなる」と考えるのではなく、今ある制度をしっかり理解することが大切です。 出典 こども家庭庁 児童手当制度のご案内 こども家庭庁 もっと子育て応援! 児童手当 執筆者:山田麻耶 FP2級
ファイナンシャルフィールド編集部