女性職員に出産は「普通か?切ったか?」市長のハラスメント、市議会8件認定…進退迫るも辞任否定
福岡県宮若市の塩川秀敏市長による職員へのハラスメント問題で、市議会は20日の本会議で、ハラスメント行為8件を認定し、「身の処し方は自身で考えるべきだ」とする百条委員会の調査報告書を賛成多数で可決した。塩川市長は議会終了後に記者会見し、辞職しない考えを明らかにした。 【写真】塩川秀敏・宮若市長
報告書は、2月に市長を証人尋問した際、忌引で3日間休んだ職員に「忙しい時期に休暇とは何事じゃ」、出産に関して女性職員に「普通か? 切ったか?」などと発言したケースを認めた点を踏まえ、8件を「ハラスメント行為に該当する」と結論づけた。その上で、「トップである市長自らの行為で、看過できない重大な事案。不適切」と指摘した。
塩川市長は会見で「報告書の内容を真摯に受け止める」と陳謝する一方、「職員が働きやすい職場環境作りを行っていくことが私の責務」と述べた。