ノーベル平和賞に日本被団協 証言通じ世界に核兵器廃絶訴え続け…「戦後79年目に成果」
日テレNEWS NNN
ことしのノーベル平和賞に、日本被団協=「日本原水爆被害者団体協議会」が選ばれました。日本被団協は広島・長崎への原爆投下による被爆者の組織で、長年にわたり核兵器廃絶を世界に訴えてきました。 ◇ その「知らせ」は、日本時間11日午後6時ごろに届きました。 日本被団協 箕牧智之代表委員(広島市) 「日本被団協? これ電話せんといかん! 日本被団協に電話せんといかん! 夢の夢!」 ノーベル委員会(ノルウェー・オスロ 日本時間午後6時ごろ) 「ノルウェー・ノーベル委員会は、ことしのノーベル平和賞を日本被団協に決定しました」 ノーベル平和賞に選ばれた日本被団協=「日本原水爆被害者団体協議会」。授賞理由についてノーベル委員会は「核なき世界の実現のための努力と、核兵器が二度と使われてはならないことを、証言を通じて示した」ことや「核兵器が歴史上、最も破壊的な兵器であることを思い起こす価値がある」としています。 3歳の時に被爆 日本被団協 箕牧智之代表委員(11日午後6時ごろ) 「(戦後)79年目に成果。世界で1つしかない賞ですから、それが日本被団協になるなんて、夢にも思わなかったです」
日本被団協は、広島・長崎への原爆投下による被爆者の組織で、長年にわたり核兵器廃絶を世界に訴えてきました。 「ノーモアヒロシマ、ノーモアナガサキ、ノーモアウォー! ノーモアヒバクシャ!」 2022年8月には、デジタル技術を使って核兵器の悲惨さを伝える企画展を、アメリカ・ニューヨークで開催。
去年12月には、アメリカで開かれた核兵器禁止条約の締約国会議にも参加しました。ただ、核保有国が参加していないことなどから、日本は参加を見送り… 日本被団協 箕牧智之代表委員(去年12月) 「(この会議の場に)被爆国・日本がいないことが本当に悔しいです。腹立たしいです。 日本国民の大半が核兵器に反対しているはずなのに、日本政府が動かないことは非常に腹立たしいです」