ノーベル平和賞に日本被団協 証言通じ世界に核兵器廃絶訴え続け…「戦後79年目に成果」
2016年、オバマ元大統領が現職大統領として初めて被爆地を訪れた際には、当時、代表委員だった坪井直さんが、かたい握手をかわし… 日本被団協 坪井直代表委員(当時) 「人類が幸せになるためには戦争があるでしょ、それを説いてくれたけど『そういうことを丁寧にお話しされて、私の胸の内は燃えに燃えました』と言った。そしたら『ハァー』って笑ってた」 ウクライナのゼレンスキー大統領も出席した、去年のG7広島サミットを見守った際、現・代表委員の箕牧さんは… 日本被団協 箕牧智之代表委員(去年5月 広島市) 「原爆ドームを眺めてもらったら、みなさん頭のいい大統領・首相ですから、わかると思う。核兵器のない平和な世界を続けていくような、みなさん努力してくださいよと、私たち被爆者訴えたい」 ◇ ノーベル平和賞で日本人や団体が対象になったのは1974年以来、2度目。最初の授賞は「核兵器を持たず、作らず、持ち込ませず」という非核三原則を提唱した、佐藤栄作元首相でした。 同じく「核兵器廃絶」に向けた取り組みで、50年ぶりの授賞となった今回。 日本被団協 箕牧智之代表委員(11日午後6時すぎ) 「核兵器があるから世界は安全なんだという言い方をされる。それでも核兵器があれば、テロが狙うかもしれない。周り全部、大きな核被害を受けることになる。そのことを政治家は知るべき」
日本被団協 田中重光代表委員(長崎市 午後6時すぎ) 「きょうは本当に最高の日ですね。ほんとうによかった。核兵器をなくすという運動に参加した世界のみなさんも、もらった」 被爆者 山川剛さん(長崎市 午後6時すぎ) 「私たち被爆者にとっては、これ以上の励みはない。次の世代である高校生の1万人署名とか、平和大使の活動を、被爆者は全力で支援していく」
長崎の高校生の団体からも… 核兵器廃絶を訴える高校生の団体 島田朱莉さん(17) 「とてもうれしいことだなと思いますし、活動を続けることが、平和実現への第一歩になると思う」 (10月11日放送『news zero』より)