冬の暖房はエアコンのみでしたが災害時にも使える石油ストーブを購入します。毎日6時間使用するとしたら灯油代は1ヶ月にどのくらいになりますか?
石油ストーブは、身体を芯から温めるだけでなく、災害時には暖を取ったり、室内を明るくしたり、お湯を沸かしたりできる非常に便利なアイテムです。しかし、灯油代が気になる方も多いのではないでしょうか。 ▼「エアコン」の電気代と、灯油ストーブの「灯油代」は1ヶ月でいくらかかる? それぞれの費用を試算 本記事では、石油ストーブにかかる灯油代や節約方法、安全に使うためのポイントについて解説します。
石油ストーブにかかる灯油代
石油ストーブの灯油消費量は「使用時間÷燃焼継続時間×タンク容量」で計算可能です。 例えば、燃焼継続時間が13~17時間でタンク容量が4リットルの石油ストーブを1日6時間使用する場合、消費する灯油量は「6時間÷13~17時間×4リットル=約1.4~1.8リットル」となります。 また、経済産業省資源エネルギー庁の「石油製品価格調査」によれば、2024年12月9日時点での灯油の平均価格は1リットル当たり117.7円です(店頭価格の場合)。 この価格をもとに灯油代を計算すると、石油ストーブを6時間使用した場合の灯油代は「約1.4~1.8リットル×117.7円=約164.7~211.8円」となります。 毎日6時間使用した場合、1ヶ月(30日)にかかる灯油代は約4941~6354円です。
エアコンを利用した場合にかかる電気代
エアコンの電気代は、「消費電力(ワット)÷1000×使用時間×電気料金単価」で計算可能です。 例えば、電気料金単価が31円/キロワットアワー(※)で消費電力が1.5キロワットアワー(1500ワット)のエアコンを使用した場合、1時間当たりの電気代は「1500ワット÷1000×1時間×31円」で46.5円です。そして、1日6時間使用した場合の電気代は279円、1ヶ月(30日間)使用すると8370円となります。 ※電気料金単価は、全国家庭電気製品公正取引協議会の目安単価31円/キロワットアワーを使用
石油ストーブで灯油代を節約する方法
石油ストーブで灯油代は、工夫によって部屋が効率よく暖かくなり、灯油代の節約にもつながります。本項では、石油ストーブで灯油代を節約する2つの方法について確認していきましょう。 ■暖かい空気を逃がさない 石油ストーブの灯油代を節約するためには、部屋の中の暖かい空気を逃がさないことが大切です。暖かい空気が逃げるとストーブを長時間使用する必要が出てきて、その分灯油の消費量が増えてしまいます。 ドアの隙間をふさいだり、窓に二重カーテンや断熱シートを取り付けたりすることで、暖かい空気を逃がさないようにしましょう。ただし、石油ストーブを使う際は定期的に換気をする必要があります。 ■部屋の空気を循環させる 暖かい空気は天井に、冷たい空気は足元にたまりやすいため、石油ストーブを使用してもなかなか部屋全体が暖まらないことがあります。 サーキュレーターを使って空気を循環させることで、部屋の温度が均一になり、より暖かさを実感しやすくなります。その結果、石油ストーブの使用時間が短くなり、灯油代を節約することが可能です。