肉体の年齢は〈血流〉で決まる!正確な数値が出る《家庭血圧》を測る習慣を。「血流チェックリスト」も
手足の先が冷たくて眠れない、疲れが取れにくい、肩こりや頭痛がする……。寒さとともに、こうした不調に悩まされていませんか?それは血流が滞っているサインかもしれません。冷えと血流の関係を知って、体をポカポカにしましょう(イラスト/小林マキ 取材・文・構成/岩田正恵《インパクト》 デザイン/米山和子《プッシュ》) 【表】あなたの血流の状態は?チェックしてみよう * * * * * * * ◆血液サラサラを保つ食事を意識して まずは、自分の血流の状態を、「血流チェックリスト」で確認してみましょう。 「肉体の年齢は血流で決まると言っていいほど。血液が勢いよく駆けめぐっていれば、新陳代謝も活発に行われますから、見た目も若々しさを保てます。顔色がいい、髪にツヤがあるなど、年齢より若く見られるかも判断基準の一つです」 ●血流チェックリスト 「イマイチ」と感じる項目が一つでもあれば、血流・血管が衰えている危険性大。いますぐ対策を □ シミやシワが年齢の割に少なく、肌はスベスベできれい □ 髪の毛はツヤツヤと輝いている □ スタスタと速く歩ける □ 食事がおいしく感じる □ お通じは順調だ □ 肩こりとは無縁だ 血流改善は、食事の見直しから始めるとよいでしょう。 「糖分と塩分、中性脂肪の摂取量を減らして血液をサラサラにすることが大切です。また血管をやわらかくする作用があるコラーゲンやポリフェノールを意識して摂取するようにするのもよいと思います」
◆血流状態把握のため、血圧測定を習慣に 運動も心がけたいところです。 「運動をすると、血管内皮細胞から一酸化窒素(NO)が出て、血管を広げることがわかっています。ウォーキングなら、下半身に溜まった血液を心臓まで押し上げるポンプ役となるふくらはぎも鍛えられるので、一石二鳥です。少し息があがるぐらいの速さで週に3回以上、30分ほど行うのがおすすめ」 血流の状態を把握するために、血圧測定を習慣にしてほしい、と板倉先生。 「病院よりも家のほうがリラックスして測定できるため、正確な数値が出るとして《家庭血圧》が重視されています。ぜひ週1回、起床後1時間以内の朝食前に測るようにしましょう。毎回同じような条件で測っているのに血圧が上がっていれば、血流が悪化している目安になります」 次回からは、家庭で手軽にできる血流改善法についてより詳しく紹介します。
板倉弘重
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