東都入替戦2勝 名門・駒大の最速150キロ元エースがBC神奈川に入団「あきらめきれない」復活へ闘志
独立リーグ・ルートインBCリーグの神奈川フューチャードリームスの新入団選手発表会見が4日、神奈川・藤沢市内で行われ、14名が抱負を語った。 東都大学野球リーグ2部の駒大から入団した最速150キロ右腕・松村青(じょう)投手(22)は2年秋、専大との東都リーグ1、2部入れ替え戦で2勝を挙げ、1部残留の原動力になるなど、名門のエース格として活躍した実績を持つ。 3年春にはキャリアハイの10試合に登板し、1勝3敗の防御率2・70、43回1/3を投げる奮闘を見せたが、調子を崩してしまった。 「3年春の1節目、青学大の常広さんや下村さんと対戦して、『新しいことをやり始めよう』とフォームを変えたときに、おかしくなってしまって…。夏ぐらいから本来の自分じゃなくて。『他の人を投げさせた方がいいんじゃないか』と思うぐらいでした。野球をやめようかと思いました」 2024年は本来なら、ドラフトに向けてアピールしたい大学ラストイヤー。しかし、3年秋を最後に、登板機会はなかった。 「NPBを目指していたので、あきらめきれない気持ちがありまして」 香田誉士史監督(53)に「独立リーグに行きたいです」と話すと、反対された。松村は言う。「独立リーグはいろんな意味で厳しいので、最初は賛成してくれませんでした。僕のことを考えて、就職の道を勧めてくれたんです。それでもくみ取っていただき、入団することになりました」。現在、駒大グラウンドで汗を流す。温かく見守ってくれる指揮官の親心がありがたい。 「大学の良かった時に比べると全然、調子は戻っていない」と冷静に自己分析する。「良かった時の感覚を取り戻し、ケガなく安定的に信頼される投手になりたい。NPBに入るのが目標ですが、信頼を得て投げられたらなと思います」と松村。出身は川崎市幸区。生まれ育った神奈川の地で、必ず輝きを取り戻す。
報知新聞社