グリーン車を定期的に利用する友人がいます。料金を払っても座れないことがあると聞きましたが、グリーン車はそんなによいものなのでしょうか?
Aさんには、月に数回、仕事の都合で東京と平塚を往復しているフリーランスの友人がいます。仕事なので、東京駅から平塚駅までの往復の交通費(1166円×往復=2332円)は実費請求をしているようです。時々グリーン車を利用しており、グリーン車の料金は「自腹を切っている」のだそうです。 ▼新幹線で1人で「2席分」の購入はNGなの? 規則を確認 東京駅から平塚駅までの距離は63.8kmあるので、グリーン車の料金は1000円になります(Suicaの場合)。つまり、グリーン車の料金は片道分の交通費と大差ありません。なぜそこまでしてグリーン車を利用するのか、Aさんは疑問を感じているそうです。
Aさんの友人の話
東京駅から平塚駅まで、グリーン車を利用する友人は次のように話してくれました。 「お金を払って時間と空間を買うという考え方です。もしグリーン車を利用せずに、普通の車両を利用することを考えてみてください。まず確実に座ることができるか否か、ハッキリしません。座ることができなければ、立ったまま眠るか、窓の外の景色を眺めるくらいの過ごし方になってしまう。運よく座ることができたとします。カバンを膝の上に置き、ノートパソコンを広げて仕事ができますが……カバンの上のノートパソコンは、いつ落ちるか分からないですし、それに隣席の人の体格によっては窮屈で、仕事を断念せざるを得ないこともしばしばです。それに何といっても、進行方向に対して90度の目線なので、パソコンは操作しづらいです。 グリーン車を利用した場合、東京駅から平塚駅までの時間はおよそ1時間です。この1時間の間に、仕事に集中し、仕事を先に進めることができれば、グリーン車の料金を払う価値があると私は考えます。もちろん、グリーン車の料金を払っても必ず座れる保証はありませんが、普通の車両に比べると座れる可能性は高いです。グリーン車の座席にはノートパソコンよりもひと回り大きなテーブルがあります。また何といっても、視線が進行方向と同じです。普通の車両に比べると集中力が格段に高まるんですよ」