【歯科医 石井さとこさんに40代読者が相談!】マスク生活が終わり、自分の口臭がつねに気になるように。いい対策が知りたい!
表情筋を動かす習慣を
「口臭予防に唾液を増やすためには、食生活に加えて、表情筋の運動もぜひ習慣にしましょう。簡単に行える、おすすめの顔トレを3つご紹介します」
1)10秒舌回し
「口角の裏側を出発点に、上の歯茎を舌でなぞるように前歯、反対側の口角、下の前歯と、ぐるりと動かします。逆方向にも同じようにぐるりと1周。10秒かけてゆっくり動かしましょう。食後に行うと唾液の分泌を助けるので、口内の簡単なおそうじにもなります」
「舌の汚れが落ち、口臭予防になると同時に唾液も出ます」
3)美唾液プッシュ
「両耳の上部手前、骨の出っ張りがある近くの小さなくぼみを、指の腹で10秒押し、離すを繰り返します。耳下腺が刺激され、唾液の量が増えます。耳下腺付近から分泌される唾液には美肌へ導くホルモン『バロチン』を含むため、『美唾液』と名付けました。 相談者さんのように、内蔵から上がってくるようなニオイを感じる人は、胃腸がしっかりと働いていない可能性がアリ。唾液を増やすことは、胃腸の働きを良くすることにもつながりますし、免疫力にも比例します。 ご紹介したいろいろな方法で少しずつ唾液を増やし、口内環境も体内環境も改善ましょう。40代以降は、ちょっとした日常習慣の積み重ねが本当に大切なんですよ!」
【教えてくれたのは】 石井さとこさん 歯科医師・口もと美容スペシャリスト。歯のホワイトニングを日本で広めた第一人者。女性歯科医師ならではの、歯と体を美しく保つための食事や、歯が美しく見える口もとメイクのアドバイスに定評がある。OurAgeで「口もとビューティ」について記した、「ご機嫌な口もと」を連載中。最新刊『マスクしたまま30秒!! マスク老け撃退顔トレ』(集英社刊)は、テレビなど各メディアで話題になっている。 撮影/初沢亜利 取材・文/井尾淳子