大阪駅前に巨大な公園 緑とイノベーションの融合「グラングリーン大阪」好発進
1万人規模のイベントも可能
先行まちびらきでは、全敷地の約4割が完成した。南公園と北公園の一部をはじめ、北館の商業ゾーンとホテル「キャノピーbyヒルトン大阪梅田」、中核機能施設の「ジャムベース」、公園内施設が開業した。関西最大級の都市型スパやオフィスなどが入る南館は25年春頃、全面開業は27年春の予定だ。
うめきた公園のシンボルとなる南公園の大屋根は、南北120mに渡って緩やかに起伏するデザインが印象的。その下のイベントスペースは、水盤のある芝生広場との一体利用により、1万人規模のイベント開催が可能だ。オープニングイベントには、近隣に住む家族連れや梅田で働くワーカー、観光客など老若男女が集まり、終日賑わいを見せた。
北館1・2階の商業ゾーンには、関西初や新業態を含む15店舗が出店した。アウトドアブランド「パタゴニア」は、売場面積382㎡とワンフロアでは国内最大規模となる西日本の旗艦店を開業。国内初となる中古衣料の常設コーナーでは、修理して長く着続けることのストーリーの展示やリペアイベントを開催する。地球を再生する農業や調達方法を支援する「パタゴニア プロビジョンズ」の食品も取りそろえる。
ホームセンター「コーナン」は、植物とアクアリウムに特化した同社初の都市型店舗「ガーデンズ」を展開する。「水と緑をもっと身近に」をコンセプトに、植物売り場では切り花や観葉植物など常時約600種類をラインナップ。アクアリウム売り場では、八尾に本店を構える「トールマン」が市内最大級の水草のレイアウト水槽やテラリウム、パルダリウムを展示し、約100種類の水草と約250種類の熱帯魚を販売する。他にも、書店の「有隣堂」と「タリーズコーヒー」の協業店、関西を中心にグリーンを広げる活動を行う「イロドリミドリ」が手がける植物専門店「キープグリーン」など、プロジェクトのコンセプトに合致したテナントが集結。公園内には、景色を楽しみながら食事やスイーツを楽しめる飲食店も4店舗オープンした。