脅威の「.500」2位浮上の広島で存在感を高める 新"得点圏の鬼"とは
広島がじわじわと順位をあげてきた。 週末の巨人3連戦を3連勝でくだし、2位に浮上。開幕直後に助っ人2人が負傷で戦列から外れるなど、苦しいやりくりを強いられたが、ここにきて投打で光明が見えつつある。 【動画】痛すぎる敗戦、菅野が末包に7回、9号勝ち越しソロを被弾したシーン 圧巻のスイープとなった。先に行われた巨人との3連戦、打線で日々、躍動した姿を見せたのは、新”得点圏の鬼”とも称される、プロ6年目の小園海斗だった。 巨人との3連戦では、初戦の戸郷翔征からの適時打を含め、3試合すべてで打点をあげる勝負強さを示した。”つなぎの4番”として役割をしっかり務め、現在の得点圏打率は脅威の「.500」を誇る。チームにとっては何とも心強い存在となる。 小園は昨秋に行われた「アジアプロ野球チャンピオンシップ」にも侍ジャパンメンバーとして出場。予選3試合通算は12打数6安打の打率5割とチームをけん引した。このときの打撃を評して、侍ジャパンの井端監督も「ランナーを置いたバッティングというのは、NPBで何年もレギュラーを張っている選手よりもうまいんじゃないか」と絶賛したこともあったが、シーズンに入ってもその勢いを維持している。 打線ではほかにも19日のゲームで逆転3ランを含む、4打数3安打3打点と大暴れした末包昇大も右の大砲として、本格覚醒の期待がかかる。昨季11本塁打のうち、6本を巨人戦で放つなど「巨人キラー」として知られたが、今季も相性の良さは抜群だった。 一方、投手陣の軸としてチームをけん引しているのは左腕の床田寛樹だ。 ここまで7試合に登板し、4勝2敗、防御率はリーグトップの1.28を誇る。ここまで7試合で自責点はわずか7と安定したパフォーマンスを示している。 チームでは昨年まで主軸を務めた西川龍馬をFAで欠き、新助っ人のマット・レイノルズ、ジェイク・シャイナーも開幕直後に故障で離脱するなど、戦力面ではダウンを強いられた。 それでも積極的に選手の背中を押す新井貴浩監督の舵取りも実を結び、昨年同様、じりじりと順位をあげてきた。 広島は守備においてもリーグ最少失策と堅守も光る。 21日から本拠地マツダで行われる阪神との首位攻防戦も見どころ十分な戦いとなりそうだ。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]
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