オリンパス前社長に執行猶予つき有罪判決 違法薬物を譲り受け
違法薬物を譲り受けたとして、麻薬特例法違反の罪に問われた医療機器大手オリンパスの前社長兼最高経営責任者(CEO)のシュテファン・カウフマン被告(56)に対し、東京地裁(駒田秀和裁判官)は27日、懲役10カ月執行猶予3年(求刑懲役10カ月)とする判決を言い渡した。 【写真】東京地裁が入る庁舎=東京都千代田区 判決によると、被告は昨年6月と11月、3回にわたって、密売人に計46万円を払いコカインやMDMAを譲り受けた。 被告は公判で「疲れを見せずに仕事をするため薬物を使った」と説明。薬物購入をやめようとすると、密売人から「家族に危害を加えると脅された」とも話した。 判決は「違法薬物との関わり合いは深く、依存していたのは明らか」と指摘。起訴内容の対象の薬物は被告が自ら注文しており、密売人の脅迫はくむべき事情ではない、とした。(金子和史)
朝日新聞社