IT/AIを新たな成長ドライバーに--富士フイルムBI・浜社長
2025年に向けたIT企業のトップメッセージや年頭所感を紹介する。 富士フイルムビジネスイノベーション 代表取締役社⻑・CEO 浜直樹氏 2024年は、当社のビジネスを大きく前進させる一歩を踏み出した一年でした。2021年から取り組んできたオフィス向け複合機の販売市場拡大では、欧米で本格的に販売を開始しました。また、オランダに欧州地域での資源循環を促進する生産拠点「Circular Manufacturing Center」を開設し、環境規制が強まる欧州において持続的なビジネスを展開するための体制を整えました。そして、事業の主軸を「ビジネス DX」にシフトするために成⻑投資を続けるビジネスソリューション事業においては、クラウドサービスの導入支援から運用保守までをワンストップで提供する新たな会社を設立したほか、M&Aにより基幹ソリューションの提供体制を強化しました。 2025年は、2024年発表した2030年度にソリューション・サービス関連売上高を7000億円以上にするという目標の達成に向け、重要な一年と位置付けています。この成⻑を実現するための取り組みの一つが、富士フイルムグループ独自のIT・AI技術アセットを活用した提供価値の拡大です。IT・AIを当社の成⻑ドライバーに据え、ビジネスソリューション事業、オフィスソリューション事業、グラフィックコミュニケーション事業それぞれの製品・サービスへの実装により、競争力をさらに高めていきます。 2025年も富士フイルムグループの一員として、価値ある製品・サービスの提供を通じてグループパーパス「地球上の笑顔の回数を増やしていく。」を体現し続けるとともに、技術やインフラなど富士フイルムグループのビジネス基盤を活用してシナジーを最大化していきます。そして、これまで取り組んできた変革のさらなる前進と新たな技術革新により、「ビジネスイノベーションパートナー」としての飛躍を実現してまいります。