【NFL】「予想から外されるのは楽しい」と番狂わせの勝利を語るバッカニアーズQBメイフィールド
タンパベイ・バッカニアーズのクオーターバック(QB)ベイカー・メイフィールドは、まるで危険を感じて目覚めたかのようなプレーを見せ、チームは現地15日(月)夜に実施されたフィラデルフィア・イーグルス戦に32対9で勝利。スーパーワイルドカードの週末を締めくくった。
メイフィールドはイーグルスの守備陣を337ヤードとタッチダウン3回で粉砕し、プレーオフゲームで300パスヤード以上とタッチダウンパス3回以上を記録した、チーム史上初のQBとなった。メイフィールドの記録は、前半終了となる試合序盤の落球がなければもっと目を見張るものだっただろう。
バッカニアーズのヘッドコーチ(HC)トッド・ボウルズはチームを通して「彼はシャープだった。試合全体を通して彼は冴えていたね。彼が言ったように、試合中何回かはボールを落としたけど、修正して、ボールを投げ続けた。彼はボールを味方がキャッチできる位置にしか投げなかった。ターンオーバーもなかったんだ。次から次へとプレーを決め続けた。すごい仕事をしていたよ」と話した。
メイフィールドは今シーズン、QBトム・ブレイディに過剰な出費を重ねてしまったため、帳尻を合わせようとしていたバッカニアーズに加わった。昨シーズンの苦戦の後、この元全体1位指名選手は、実力を証明するために先発の空きがあるチームと契約を結んだ。そして、メイフィールドはその才能を見事に証明したのだ。
メイフィールドのプレーは素晴らしく、ボールを散らし、頭脳的なパスを決め、プレーが失敗したときにはタフさと賢さを発揮していた。プレッシャーがかかったときの混乱したような判断が完全になくなったわけではないが、メイフィールドはそれらの点で以前より飛躍的に成長した。
クリーブランド・ブラウンズに放出され、カロライナ・パンサーズでは散々な結果に終わり、バッカニアーズはメイフィールドにとって3年で4つ目のチームだった。メイフィールドが突然、違いを生み出すことのできるQBへと変身することは、プレシーズンの予想では話題になっていなかった。しかし、実際にメイフィールドの活躍が目撃されている。