炊飯器を新調したら、妻が「40時間保温できて便利」と言っていてビックリ! 長時間保温して「味」は大丈夫なのでしょうか? 電気代も気になります…
炊飯器の保温機能は、炊いたご飯を温かい状態で保つことができるので便利ですよね。特に家族で食事をとるタイミングがバラバラなときなどに重宝するでしょう。しかし、保温時間が長過ぎると、電気代が心配なだけでなく味の低下も気になります。 本記事では、炊飯器の保温にかかる電気代やご飯の味に与える影響、そしてご飯をおいしく保存する方法について解説します。 ▼職場のランチ代節約したい!「おにぎり」だけは栄養的にNG? 節約効果も検証
炊飯器の保温にかかる電気代は?
炊飯器の保温機能を長時間使うと、まず気になるのはやはり電気代でしょう。保温時の1時間あたり電気使用量を14.1ワットアワー、電気料金の目安単価を31円キロワットアワーとすると、1時間の保温で約0.43円の電気代がかかる計算です。 炊飯器で1時間保温すると、電気代は約0.43円かかります。例えば、10時間保温すれば約4円、24時間だと約10円、40時間だと約17円です。これを日常的に行っているとしたら、その分電気代もかさんでいくことになります。 炊飯器によっては40時間保温できるものもありますが、経済産業省資源エネルギー庁の「省エネ性能カタログ2023年版」では、炊飯器でご飯を保温するときの目安を「4時間以内」としています。4時間以上であれば、保温にかかる電気代よりも電子レンジで温め直す電気代のほうが安くなります。 もし7~8時間以上保温する予定がある場合、2回に分けて電子レンジで温め直すほうが経済的といえるでしょう。
長時間の保温でおいしくなくなる?
ご飯の長時間保温が及ぼす影響は、電気代だけではありません。保温が長時間になるほど、炊きたてのようなおいしさを保つのは難しくなります。 炊き立てのご飯はふっくらとして甘みがありおいしく感じられるものですが、保温が続くと水分が抜け、徐々に硬くなったり、味が落ちたりすることがあるのです。また長時間の保温はご飯の腐敗を招くリスクもあります。 おいしさをキープしたままご飯を食べたい場合、メーカーが推奨する保温時間内で利用することを心掛けましょう。